前回の話題で触れたジャズの名曲「星影のステラ」。その後いろんなアーティストの「星影のステラ」を聴き比べてみたりしたんですけど、やっぱり昔のジャズ・スタンダードはいいですね。なんとも言えない、あたたかい気持ちになります。
新川です。どうも。
思い起こせば、ぼくがデビューアルバムの『sweet hereafter』(2003)を作っていた20代前半のころは、その手の古いポップスばかり聴いてましたね。若いころのほうが渋い趣味をしていたっていう(笑)。
でもあのときは、まさか『sweet hereafter』が20年後にも聴かれるアルバムになるなんて想像もしませんでした。それも世界中のひとたちに(そんな時代がやってくるなんて!)。ぼくのディスコグラフィーの中でも未だに一番人気がありますし、やっぱりああいうオールドタイミーでノスタルジックな音楽って、時代を超えて人の心に響くものがあるんでしょうね。
なので、「また『sweet hereafter』みたいなアルバムを作ってほしい」とか「できればあの路線でその後も作品を作り続けてほしかった」なんて声も、ときどき耳にするわけなんですけど・・・うーん(笑)。
いや、『sweet hereafter』みたいなアルバムをそれっきり作らなかった理由はいろいろあって。そのひとつは、やっぱり「同じようなアルバムは作らない」っていう美意識が自分の中に強くあったからです。「一度きり」の美学。みたいな。まぁ、単なるヘソ曲がりとも言えるんですけど(笑)。
それに加えて、20世紀に誕生したポップミュージック全般に興味を持つようになったぼくは、その時々で様々なジャンルのポップスにそれぞれのめり込んでいったので、音楽性を統一して作品を作り続けること自体できなかったんですよ(笑)。好きなジャンルがいっぱいあり過ぎて。
だから・・・結局「アマチュア」なんですよね、ぼくって。多くのひとに望まれる作品を提供できる作り手を、便宜上「プロフェッショナル」と呼ぶのであればね。あくまでぼく個人が(その時々で)好きなもの、面白いと思うものしか作らないし作れないぼくは、どこまでも「アマチュア」ということになるでしょう。
もちろんどっちが良い悪いっていう話じゃないですけど、ただハッキリしてるのは、ぼくの場合「多くのひとに受け入れられる」ことよりも「限られたひとにのみ異常にウケる」っていう(笑)、やっぱりそっちにより大きな価値を見出してるんですよ。で、そういう作品を提供できるのが「アマチュア」の役割だと思うわけ。
なので、今後もぼくはアマチュア道(どう)を突き進みます(笑)。たとえそこがイバラの道だったとしても。
それではまた。