2025年3月21日金曜日

『東ラブ』のトラウマ。


『東京サラダボウル』観終わりました。面白かった。奈緒さんがすっごく良かったですね。ファンになっちゃった。

新川です。どうも。


というわけでいつもは映画の話が多いですけど、たまにはテレビの連ドラにもちゃんとハマります(笑)。それこそ実家にいたころはテレビっ子だったんで、昔は連ドラもいっぱい観ましたよ。

ちなみにぼくがこれまで観た連ドラで一番心に残っているのは、ベタで恥ずかしいんですけど(笑)『東京ラブストーリー』(1991)です。フジテレビの「月9」ドラマ史に残る大ヒット作ですよね。

ぼくは中学生のときに観てたんですけど、当時『東ラブ』は学校の友達も(男女を問わず)みんな観てました。やっぱり恋愛に興味を持ち出す年頃でしたから。それまでの気恥ずかしさを忘れて、積極的に恋愛ドラマを観るようになった時期にやってたのが『東ラブ』だったんです。だから放送の翌日に学校行くとクラスの女の子たちなんかキャッキャッ言いながら『東ラブ』の話をしてましたよ(笑)。「来週どうなるのかなぁ」とか言って。

でも、このドラマがぼくの心に残っている理由はそこじゃないんです。それは・・・あ、ちなみにこのあと思いっきりネタバレをするので、配信等でこれから『東ラブ』を観ようと思ってる方、あるいは今観ている最中だという方がいましたら、ここで読むのをやめてください(笑)。


<以下ネタバレ注意>


・・・でね(笑)。何がそんなに心に残ったかっていうと、「ラブストーリー」の結末がまさかのハッピーエンドじゃなかったことなんです。

鈴木保奈美さんと織田裕二さん演じる主人公のカップルは、最終的に「別れる」という選択をするんです。で、結局織田裕二さんは三角関係にあったもう一人の女性と結婚しちゃって、鈴木保奈美さんは、なんか「独りで生きていく」みたいな(笑)そんなオチなんですよ。言うまでもなく一般視聴者向けの恋愛ドラマとしては、まったく異例の展開です。主人公の男女が結ばれずに終わるなんて。

もっとも、ある程度人生経験を重ねた大人の視聴者なら、ビターな味わいとして受け入れられる結末ではあるんですよ。「切ないけど、そこがいい」っていう。ぼくも今ではそう思います。でも、恋愛ドラマはハッピーエンドで終わるもんだとばかり思ってた中学生のぼくには衝撃的な結末でした(笑)。翌日学校に行ったら、みんなもショック受けてました(笑)。若過ぎたぼくたちは、あの結末をどう受け止めていいのかわからなかったんです。

おかげでその日は(いつにも増して)、授業なんて上の空でしたよ。ラストシーンで、夕日に染まった東京の街を一人で眺めてる鈴木保奈美さんの姿が頭から離れなくて。ずーっと胸が痛かった(笑)。

だから今思うと、ぼくが切ないラブソングを好んで書くようになったそもそものきっかけは、それだったのかもしれません。ああいう切なさを表現したい欲求に今も取り憑かれてますから。『東ラブ』のトラウマが原因なんですよ、きっと(笑)。


それではまた。