2015年2月24日火曜日

はぐれないように。


専門学校時代の友人たちとランチ。よく晴れた土曜日の昼下がり。
このメンバーと昼間に会うなんて、学生のとき以来かもしれない。
今となっては子供のいる人も、いる。だから同窓会も「第一部」はランチ(「第二部」は、ぼくを含め数少なくなった独身者か、所帯持ちだけど融通のきく者たちで、いつも通り夜の飲み会)。卒業してから15年以上。時は流れた。
食事を終えて店を出ると、まだ昼の2時。喫茶店にでも行こうということになって、みんなで街をブラブラ。「あっちに昔行ったカフェがあるはずなんだけど」「こっちじゃなかったっけ?」「あ、ない」「つぶれたか」「いや、もうひとつ向こうの通りだったかも」「あ、あった」「満席だって」「あーあ」「ま、もうちょっと歩いてみようよ」とか言い合いながら。
気心の知れた古い仲間と街を歩くのは、楽しい。しかも白昼堂々。なんだか学生時代に戻ったような気分。変わってしまったものもたくさんあるけれど、変わらないものもある。しみじみ。
大通りに出ると、ぼくらは週末にあふれる人波にのまれてしまう。「わー、はぐれちゃいそう」と、誰かが言った。みんなが近くにいるのを確認してから「はぐれないように」と、心の中で呟いた。