2020年8月14日金曜日

ニュージャックスウィング。part 2


もう夏好きになっちゃおうかな(笑)。そうでもしないと、この暑さは乗り切れない気がしてきました(ましてマスクを付けなきゃなんないなんてね)。
新川です。どうも。

さて、先週に引き続きニュージャックスウィング特集。前回は結局その誕生までの話だけで終わってしまいましたが(笑)。今回でまとめられるかな。エニウェイ、話を続けます。

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1980年代後半に誕生するやアメリカのブラックミュージック・シーンを大いに盛り上げた「ニュージャックスウィング」は、90年代に入ると最盛期を迎えます。
レコード会社的にはもう「とりあえずニュージャックスウィングやっとけ」みたいな(笑)感じだったでしょうね。音作りの面でもマーケティングの面でも、いろいろなスタイルが確立されていきました。
当時流行った典型的なニュージャックスウィング・ナンバーを1曲紹介しましょう。MVも含めて全てがコテコテなやつね(笑)。


ちなみにぼく、こういうダンス踊れます(笑)。「ランニングマン」っていうステップとか練習しましたから。
この曲はリミックス・バージョンなんですけど、ハウスのビートを取り入れたタイプですね。フックのヴォーカルをサンプリングして加工する手法も常套です。
しかしこの手のものは、もはや拭い難い古臭さがこびりついてしまってる感も否めません(笑)。こればっかりは、80’sポップスみたいに「1周してカッコいい」ってことにはならないんじゃないかな(笑)。ニュージャックスウィングが長らく忘れ去られてしまった原因も、たぶんそこにあると思います。

とはいえ、エバーグリーンなニュージャックスウィングの曲もあります(個人的な感想ですけど)。こちらはティーン・アイドル系のR&Bグループのナンバーですが、今聴いても爽やかでドライブ・ミュージックなんかにピッタリですよ。


さて、そんなニュージャックスウィング・ブームを、かの「キング」もやはり黙って見ているわけにいかなかったようで・・・ご存知マイケル・ジャクソンもニュージャックスウィングをやり出すんですね。プロデュースは本家のテディ・ライリーに依頼しました。当然テディは気合十分。その結果、ほとんど芸術的と言っていいクオリティの傑作が生まれます。この曲で、ニュージャックスウィングはひとつの頂点を極めたと、ぼくは思っています。これ、スタイリッシュなMVも素晴らしいので、ぜひ最後までご鑑賞ください。


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ぼくの記憶では1993年あたりから、ニュージャックスウィングの勢いは次第に失速していったように思います。
文字通り、BPMがだんだん遅くなっていったんですよ(笑)。R&Bもヒップホップも、メロウでスムーズなサウンドのほうがウケるようになっていったんです。
だから、きっとみんな踊り疲れちゃったんでしょうね(笑)。95年くらいにはもう完全に廃れてたような気がします。諸行無常ですね。

そして歳月は流れ、かつてニュージャックスウィングに合わせてキレキレのダンスを披露していた若者たちも、今では「腰が痛い」「膝が痛い」「腕が上がらない」などと言い出す初老のおじさんおばさんになってしまいました(笑)。

それではまた。