さてアルバム制作のほうはその後どうなったかと言いますと。
今2回目の「リライト」をやってるところで・・・まぁ、正直言って、完成にはまだまだ時間がかかりそうな状況ですね。
新川です。どうも。
たしか去年の今ごろに「今年中に完成する予定」とか言ってたような気がするんですけど(笑)。まったく、いつもながら自分の読みの甘さに呆れます。
でも、難航してるわけじゃないんですよ。単純に物理的な作業量があまりに多くて時間がかかってるんです。そういう作り方をしちゃったもんですから。
なのでアルバムを作るたびに必ず出る「これ、いつ終わるんだろう?」っていうボヤキが、今回もやっぱり出てしまいました(笑)。結局のところ、たとえ順調だったとしても、どのみちぼくはレコーディングに時間をかけてしまうようですね。
最近つくづく思うんですけど、「昔はどうしてあんなに早くレコーディングができたのかなぁ」と。
・・・いや、昔から早くはなかったんだけど(笑)、でも少なくとも今のぼくの作業ペースと比べたら、20代のころのぼくなんてメチャ早かったですよ。
たとえば2ndアルバムの『Christy』(2005)って、やたら苦労してエラい時間をかけて作ったように記憶してるんだけど、実際には1stアルバムから2年しかブランク空いてないんですよ。別にフツーじゃんっていう(笑)。そのあと平気で10年とか6年とか空けんのに(笑)。
しかもその2年のあいだ、ぼくは自分のソロとは別のバンド活動もやってて、そっちでもけっこう曲を書いてたんですよ。だから明らかに、当時は今よりずっと早いペースで音楽を作ってたんです。ほんと、今となっては信じられない(笑)。
でも、その理由はたぶん・・・もちろん「まだ若くて元気だったから」ってこともあるだろうけど、それと同時に「未熟」だったからかもしれません。
音楽制作に関するテクニックやアイデアの引き出しが、今より遥かに少なかったわけですから。時間のかけようがなかったんです。「ここまでしかできない」ってとこで潔く終わるほかなかったんですよ。
でも今は「それより上」を目指せるだけの力を、自分なりに身につけてしまいましたから。長く音楽を作ってきた経験によって。いろんな可能性を模索することができるようになったんです。その結果、時間がかかるようになっていったんでしょうね。
・・・っていう、なんとなくカッコ良さげな理屈を持ち出してですね、自分の仕事の遅さを正当化しようとしてるんですけど(笑)。
それではまた。