個人的ニュージャックスウィング・ブーム再燃。
新川です。どうも。
世の中的には、数年前に微妙なリバイバルの動きがありましたけど・・・なんか、あんま盛り上がることなく終わっちゃいましたね(笑)。ぼくみたいな「一部のひと」がはしゃいだだけで。
「ニュージャックスウィング(New Jack Swing)」は、1980年代後半から90年代前半にかけて、アメリカのブラックミュージック・シーンで大流行したダンスビートです。そのへんの音楽がぼくの「原点」であることは、これまでにもたびたび話してきましたが・・・そういえばニュージャックスウィングをがっつり話題に取り上げたことはありませんでしたね。
というわけで今回は、満を持して(?)ニュージャックスウィングの話をしてみようと思います。ヒウィゴー。カモーン。
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じゃあ、まずはニュージャックスウィングが登場する直前のブラックミュージックはどんな感じだったか?ってとこから始めましょうか。メインストリームは、やはりダンス系のR&Bで、当時流行っていたのはこんなサウンドでした。
うーん、時代を感じますねぇ(笑)。シンセサイザーとドラムマシーンで打ち込んだタテノリの16ビート。もちろん、ぼくは未だに大好きですけど(笑)。
そのいっぽう、アンダーグラウンドでは、こんなサウンドがストリートを賑わせていました。
アンダーグラウンドのブラックミュージック、すなわちヒップホップのシーンでは、いろんなレコードの音源を使ってトラックを作る手法が流行り出したんです。いわゆる「サンプリング」時代の幕開けです。
さっきのジャネットと全然ノリが違いますよね。ですから同じ時代の同じブラックミュージックでも、まったく違う流れが二つあったというわけです。
そんな中、その両方の音楽性を兼ね備えた、若き天才音楽プロデューサーが出現します。テディ・ライリーという人物です。テディはメインストリームのサウンドに絶妙なさじ加減でストリートのエッセンスを取り入れ、まったく新しいダンスミュージックを作り上げました。そのビートはたちまちシーンを席巻し、それが「ニュージャックスウィング」と呼ばれるようになったんです。
では、その最初期のニュージャックスウィングを聴いてみましょう。テディが結成したグループ、ガイのナンバーです。どうぞ。
先ほど紹介した2曲のフィーリングが合体したような感じですよね。音作りのベースはシンセとドラムマシーンだけど、アクセントとしてサンプリングの要素が散りばめられているのが特徴です。
しかしなんと言っても、このタテノリの16ビートでハネる(スウィングする)感じは、それまでのダンスビートにはなかったリズムで、これこそテディの「発明」であり、ニュージャックスウィングの決定的な新しさでした。
しかしなんと言っても、このタテノリの16ビートでハネる(スウィングする)感じは、それまでのダンスビートにはなかったリズムで、これこそテディの「発明」であり、ニュージャックスウィングの決定的な新しさでした。
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というわけで、ニュージャックスウィングの誕生までの話でここまで長くなってしまいました(笑)。なので、この続きはまた次回にしましょう。その後のニュージャックスウィングの進化と終焉について、来週は話したいと思います。
やっぱり1回じゃまとめらんないですね。もう、語りたいことや紹介したい曲があり過ぎて(笑)。
それではまた。