今週大いに話題になった、ウィル・スミスの「ビンタ事件」。
ぼくもビックリしましたけど、たまにはこういうハプニングもフレッシュでいいんじゃない?とも思いました。さすが元フレッシュ・プリンス(笑)。
新川です。どうも。
まぁ、すでにみなさんご存知でしょうけど、先ごろ行われた米アカデミー賞授賞式にて、プレゼンターを務めたコメディアンのクリス・ロックが、主演男優賞にノミネートされていたウィル・スミスの奥さん(ジェイダ・ピンケット・スミス。『マトリックス2,3』のナイオビ役のひと)を揶揄するようなジョークを言ったんですよね。そしたらそれに怒ったウィルが壇上にすっ飛んでいって、クリスの横っ面を思いっきり引っぱたくという、もう野坂昭如が大島渚の頭をマイクでボコッたとき以来の(笑)超ワイルドなハプニングがあって(当然テレビは放送事故)、しかもそのざわつきが収まらない空気のままウィルが見事主演男優賞を受賞するという、いったいどう受け止めていいやら戸惑うほかない騒ぎがあったわけです。
で、このニュースを巡ってあちこちでいろんな意見や感想が飛び交いましたが、ウィルの行為については、ばっくり賛否が分かれましたよね。「あれはビンタ喰らわして当然だ」というひとから「ありえない。ウィル・スミスを映画界から追放すべきだ」というひとまで。
ちなみにぼくの感想は・・・とりあえずウィルとクリスに関しては「二人とも廊下に立ってなさい」という感じですね(笑)。学校で起きた出来事だったら、それが一番適切な処置でしょう(今の学校ではもう「廊下に立たされる」なんて罰はないんでしょうけど)。
だってウィルのビンタがNGなのは言うまでもありませんけど、それを誘発したクリスのジョークもデリカシーなさ過ぎですからね。抜毛症の女性の髪型をネタにするなんてさ。そりゃ怒られるわ(笑)。
だからシンプルに「二人とも悪い」。これはもう明白。とはいえ、それほど深刻になるような話でもないんじゃない?と個人的には思います。「まったく何やってんだ、お前らは」って感じで軽くお灸をすえたら、あとは水に流せるようなレベルのトラブルだと思いますけど。ま、ぶっちゃけ他人事だし(笑)。
むしろ問題は(同様の指摘も多数ありましたが)、今回のアカデミー賞の主催者側の対応(のマズさ)じゃないですかね。
やっぱりウィルの受賞は、取り消すべきだったと思いますよ。そうすれば、全員いったん心の整理がついたはずですもん。「そりゃそうだよ」と。いったん心の整理がついたなら、「もうあんなバカなマネはするなよ、ウィル」と。こう、「許せる空気」にもっていけたと思うんですよね。
それなのに受賞なんかさせちゃったから、「なぜあんな暴力をふるった人間に名誉など与えるんだ!」って物議を醸し出しちゃったわけでしょう。
だからその、主催者側の機転のきかなさ、配慮の足りなさですよね。「いや、だってもう決まってたことだったんでぇ」とでも言うんでしょうか。役所か!と(笑)。
こうなるとビンタを喰らわすべきだったのは、クリスじゃなくてアカデミーの主催者だったのかもしれない。なんならもう「往復」で(笑)。
それではまた。