2025年5月9日金曜日

スチャダラパー。


そういえばウチの近所に「スチャダラパー」がいるって話、しましたっけ?

新川です。どうも。


いや、もちろん本物のスチャダラパーではないんですけど(笑)。毎朝通勤するとき駅まで向かう途中に公園があるんですよ。そこのベンチに仲良く並んで座ってるジイさん三人組をよく見かけるんです。

で、三人ともいつもキャップを被ってるから、ぼくは彼らのことを勝手に「スチャダラパー」って(笑)呼んでるんです。「あ、またスチャダラパーがいる」とか言って。でも、本家に劣らず絵になる三人組なんですよ。


まぁ、ご近所さん同士なんでしょうね。おそらくそれぞれ定年を迎えて久しく、毎朝の散歩を日課とするような老後の日々を送るようになってから、その公園でよく顔を合わせる仲になったんでしょう。

最初は「ああ、どうも」「お早いですな」なんて挨拶を交わすとこから始まって、次第にご近所さんのウワサ話やら時事ネタやらお互いの身の上話やらを、三人でベンチに座ってガッツリ話し込むようになって・・・。

すっかり意気投合したある日、三人のうちの一人が「ところでアタシからひとつ提案があるんですがね」「なんでしょう」「アタシら三人でヒップホップ・グループを組みませんか?」と(笑)。で、「お~」「名案ですなぁ」「やりましょう」ってなって。

かくして「スチャダラパー」結成(笑)。まぁ、おおかたそんないきさつがあったんじゃないかと・・・いや、そうに違いないとぼくは踏んでます(笑)。無人島に置き去りにされた若い男女が宿命的に恋愛関係になるのと同じように、キャップを被った三人が出会って意気投合したらヒップホップ・グループを結成するものと相場は決まってますから。それが自然の摂理ですから。


だからぼくはいつも遠くから三人の姿を眺めるだけなんですけど、たぶん世間話だけじゃなくラップのかけ合いもやってるはずです(笑)。サイファーをね。しゃがれた小さい声で(笑)。なおかつ老人らしいトピックで。

「最近頻尿ハンパねぇ」「イェー」「俺のライムみてぇに止まらねぇ」「フー」とかやってんじゃないかな(笑)。

で、二人がラップバトルしてるときは、一人はビートボックス担当。やっぱりしゃがれた小さい声で「ブッ、ツッ、カッ。ブッ、ブッ」(笑)。もう思いっきりツバ飛ばしながらね。ビート刻んでる途中で入れ歯とれちゃったりなんかして(笑)。「ブッ、ツッ、カッ。ブッ・・・アガッ」(笑)。で、全員爆笑。お互いの手のひらをパチンとぶっつけ合いながら「ケッサクだぜ、メェン」なんつって。いいですよね。なんかメッチャ楽しそうですよね。

というわけで、今度ちょっと早起きをして三人のラップをじっくり見物させてもらおうと思います。


それではまた。