2019年1月18日金曜日

定食。


結局『007』シリーズ、全部観ちゃった。
新川です。どうも。

番外編を除く計24作。改めてとんでもない映画シリーズだと思いました。
全部面白かった(笑)。全部しっかり楽しんじゃった。これから何を楽しみに生きていけばいいんだ(笑)。
いったい、このシリーズの面白さはなんなんでしょう?さすがに24作も続けて観たら途中で飽きるはずだと思ってたんですが。それなのに飽きずに楽しめたのはどうしてだろう?と考えてみました。

思い当たる理由のひとつは、基本的に毎回1話完結の物語だからかもしれません。
たとえば、マーベルのヒーロー・シリーズにぼくは途中で飽きちゃったんですけど、あれって全作がひと繋がりの連続ドラマになってるでしょう。最初は面白がって観てましたけど、何作観てもいっこうに終息に向かわないストーリー展開にだんだんイライラしてきて(笑)。それでシリーズから気持ちが離れちゃったんです。
その点『007』は毎回決着がつきますから、クライマックスに向かうテンションも毎回上がりますし、「めでたしめでたし」という幕切れにも満足するわけです。その満足感を何度でも味わいたくて、延々観てしまうのではないかと。

あともうひとつは、徹底して「型通り」なとこですよね。ぶっちゃけ、ストーリーやシーンの流れは全部同じ(笑)。さらにその中で毎回「お約束」のやりとりが繰り広げられるという黄金のフォーマットがあって、それが破られることはないんです。悪役とボンド・ガールと秘密兵器の種類が変わるだけ(笑)。
「それって、むしろ飽きる要素じゃない?」と思いますよね。でも、同じことが繰り返されるからこそ、「違い」の部分が毎回楽しめるってこともあると思うんです。

たとえるなら、「日替わり定食」みたいなものですよ。ご飯と味噌汁があって、メインディッシュとサイドディッシュがある。このフォーマットは同じでも、お皿にのってるおかずが変わるだけで毎日食べられるじゃないですか。
だから『007』は、定食なんです。ご飯がジェームズ・ボンド(笑)。たぶん映画やドラマやマンガの、いわゆる「長寿」シリーズって、だいたいこの理論に乗っとってるような気がするんですけど、どうでしょう。

それではまた。