それにしても東京の街は外国人観光客が増えましたよね。決して外国人が嫌いなわけではないんですが、正直うっとうしい(笑)。
新川です。どうも。
だから長年好きだった東京散歩も、もうあんまりしなくなりましたよ。いつどこへ行っても人でいっぱいだから。
あと、東京という街そのものに以前ほど魅力を感じなくなったっていうこともありますね。さすがにもう飽きたのか(笑)。なんかさみしいですけど。
むしろ最近は、家の近所の面白スポットを探索するほうが新鮮で面白いです。ちなみにぼくは20年以上埼玉県のとある町に住んでるんですけど、それでも近所のことって意外と知らないんですよ。灯台下暗しって感じで、近場で行ったことないところがいっぱいあるんです。電車で駅二つぶん隣の町とか。実際そういうとこってあんま行かないでしょ(笑)。
でも、行ってみると意外な発見があって面白いんですよ。「へぇ~、ここにこんなのがあったんだ」みたいな。去年だったかな、まさに電車で駅二つぶん隣の町が思いのほか素敵なところだったことがわかって。そこに新たな散歩コースを開発して、それ以来気分転換にしょっちゅう行ってます。まさに足で見つけた隠れ名所です。
こないだも、家からすぐ近くにある河川敷を久しぶりに散歩してみたら、見晴らしのいい場所にいつの間にかすごくお洒落なカフェができてて。
でも決して場違いじゃない、景観とよくマッチしたデザインの店なんです。で、テラス席にはキッズスペースがあって、若いお母さんたちがそこで小さな子どもを遊ばせつつ、昼下がりに束の間の休息をエンジョイしてるわけ。
いいなぁと思いましたよ。ここにこういうカフェがあったら町のひとに喜ばれるだろうって考えたひとがいたわけですよね。そうやって地味な地方の暮らしを少しでも豊かにしていこうっていう発想は大事だし素敵ですよ。合理性に特化したショッピングモールを作るのとはまた違う視点でね。だって結婚や子育てを理由に都市部からなんにもない郊外に引っ越してきたような女性たちは、お洒落なカフェが恋しいに決まってますから(笑)。それが近所にあったら嬉しいでしょう。
まぁ、ずいぶん前から地方を活性化しようっていう動きはありますよね。東京を拠点にしてない有名なアーティストやクリエイターも今はたくさんいますし。まだ時間はかかるだろうけど、それでも少しずつ「東京離れ」みたいなことは進んでいくのかもしれない。
だから今は東京に一極集中してる人口や仕事や文化が、あと200年くらい経てばイイ感じに地方に分散してるんじゃないかな(笑)。郊外のお洒落カフェは、その小さな一歩なんです。200年後にはもう地方出身者が東京に憧れるっていうのは神話みたいになってるの(笑)。「そんな時代もあったんだね」なんて。
それではまた。