2025年3月14日金曜日

受け入れなければいけない。


最近までNHKで放映されていた連続ドラマ『東京サラダボウル』をアマプラで観てるとこなんですけど、面白いです。もうすぐ全話観終えてしまうのが残念。

新川です。どうも。


日本における「外国人犯罪」を専門に捜査する刑事とその通訳人たちの活躍を描いたドラマで、主人公の女性刑事を奈緒さん、その相棒となる中国語通訳人を松田龍平さんが演じています。

なんとなく観始めたんですけど、フツーにバディもの刑事ドラマとして楽しめつつ、近年すっかり身近な存在になった(けれどもその内情についてはよく知らないままでいた)日本で暮らすアジア系外国人への理解を深めてくれる作品で、個人的にはほんとに観て良かったと思います。


ぼくの住んでる町にも今アジア系外国人たくさんいるんですよ。で、ドラマの中でも描かれてたんですけど、彼らの存在をうっとうしく思ってしまうことが、正直ぼくにもあるんです。もちろんぼくは人種差別には常に反対だし、決して外国人が嫌いなわけでもないんですけどね。

ただ、ぼくが借りているアパートにもずいぶん前からアジア系外国人の入居者が出入りするようになってて、やっぱり「日本式」のマナーやルールを守れないひとが多いんですよ。それで近隣住民から苦情が寄せられたこともあって。

とくにゴミの出し方は安定してヒドい(笑)。まぁ、日本みたいにゴミを細かく分別する習慣が身につかないのもわかるけど、でもぼくは細かい人間ですから(笑)毎度いいかげんなゴミの出し方をする彼らについイライラしちゃって。

いつしか町ですれ違うアジア系外国人を「そういうひとたち」っていう色眼鏡で見るようになっちゃったんですよね。だから彼らはそれぞれどんないきさつがあって日本に来たのか?それこそ不法滞在とか犯罪に手を染める背景には何があるのか?なんてことは考えもしなかったんです。

でも『東京サラダボウル』ではそのへんの事情にも触れられていて、「なるほどなぁ」と目からウロコが落ちました。


とくに印象に残ったのは第5話の、日本の介護施設で働くベトナム人の青年を巡るエピソード。終盤、彼らのような外国人労働者に対する嫌悪感を醜悪にブチまける日本人の男が出てくるんですよ。それに対して深い憤りを覚えた武田玲奈さん演じるベトナム語の通訳人が、「それでも私たちは彼らを受け入れなければいけない。私たちのほうが変わらなきゃいけないんだ」っていう熱弁をふるうんです。そのシーンには非常に感銘を受けました。だからぼくも心を入れ替えて(笑)、自分でもネットでもう少し詳しく在日外国人事情について調べたりしましたよ。

おかげで町ですれ違うアジア系外国人を、以前よりあたたかい目で見られるようになりました。「みんないろんなストーリーがあって、今ここにいるんだなぁ」って。

・・・まぁ、それでもゴミの分別はちゃんとしてほしいですけど(笑)。


それではまた。