2013年2月9日土曜日

やってる音楽と聴いてる音楽。


「明日休みだ」って、抑揚をつけないで呟いてみると韓国語に聞こえます。
新川です。どうも。

ミュージシャンあるある。
「やってる音楽」と「聴いてる音楽」って、違うもんです。最近、音楽仲間とよく話す話題なんですけど。
例えば、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドみたいな音楽やってるバンドがいたとしてですね。当然、ヴェルヴェッツのファンは「あ、こいつら、相当好きで聴き込んでるな」と思ってしまいますが、本人たちに訊いてみたら「んー、まー、好きッスけど、バナナのジャケットのやつを1枚持ってる程度ッス」(笑)みたいなね。
「普段は、ももクロの追っかけッス」「えーっ!」(笑)。
いや、あるんですよ。こういうことは。「その程度」にも関わらず、ルー・リードのソングライティングを完全にモノにしてたりなんかして(笑)。
ぼくも1stアルバムをリリースしたときは、その作風から、50~60年代のイージーリスニングやマイケル・フランクスみたいなAORをどっぷり聴き込んでる人だと思われましたけど、その手の音楽は、制作期間中の1~2年、にわかに好きだった程度で実際つまみ食いのような感じで聴いていたに過ぎません(笑)。マイケル・フランクスなんて当時は知らなかったんですから(笑)。
どっぷり聴き続けてたのは、R&B、ヒップホップ、テクノっていう(笑)。
「リスナー」としては、そっち系だったんですよ、ぼくは。ただ、作る側として「自分に合った表現」を模索していったら、「時々聴くシブい音楽」のほうが(笑)しっくり来たってことなんですね。ミュージシャンとしての資質と、音楽ファンとしての趣味って、必ずしも一致するわけではないんです。
今もぼくは、KARAの「ジェットコースターラブ」聴いて元気になったところで、アコギを爪弾いて静かな悲しい歌を書いてますし(笑)。
・・・ま、これはちょっと特殊なのかも(笑)。

それではまた。