2017年8月25日金曜日

マンガ少年の挫折。


夏の間に4曲分のレコーディングを終える予定だったのに、1曲も仕上がらないまま夏が終わろうとしています(笑)。この期に及んで夏休みの宿題がまったく片付いていないのび太のような心境です。
新川です。どうも。

先日ツイッターで、昔は漫画家を目指していたことなどをつぶやきましたが(クララズのクララさん、返信どうも。あなたもそうでしたか)。
小学生のころでしたけど、始めはそこらへんの紙にくだらない4コマ漫画みたいなのを鉛筆でゴリゴリ描いてる程度だったのが、そのうちに基本的な道具を一式そろえてけっこう本格的にやり出したんです。スクリーントーンとか貼っちゃうレベルまでいったんです(笑)。
でも、その数年間のマンガ少年時代に、1本の作品としてまとまったものは(まぁ、「作品」なんてもんじゃないですけど・・・)結局2~3本しか描けませんでした。
続かなかったんです、根気が(笑)。なんか描き出しては途中で飽きて放っぽり出すという・・・とにかく1本の漫画を最初から最後まで「描き切る」というのは、ものすごい大変な作業だとわかったんです。
これ、挫折したマンガ少年少女あるあるだと思うんですけど(笑)、「お話」が描けなかったんです、やっぱり。絵を描くのは楽しかったけど、物語を紡ぎ出すということが出来なかった。
つまるところ、ぼくが描きたいのは、空飛ぶ車が荒廃した未来都市を暴走するところとか、モヒカン野郎が頭吹っ飛ばされて死ぬとか(笑)、そういうワンシーン、ワンカットだけで、その前後にどんな物語があるかというのはどうでも良かった(笑)。でも、言うまでもなく漫画を描く上で肝心なのはそこなんですね。
で、まぁ、そのことに気づいてあっさり筆を折りまして(笑)。単に絵が描きたいだけなら漫画じゃなくて1枚の絵でいいじゃないかと。それでその後は画家を志すようになったわけなんですが、結果は見てのとおりです(笑)。

「何を描きたいか」というのは、きっと全ての作り手がぶつかる最初の(そして永遠の)課題だと思います。大変な労力をも厭わぬほど、描きたい「世界」を獲得できるのかどうか・・・残念ながら漫画というジャンルでは、ぼくはその壁を乗り越えることができませんでした(まぁ、小学生だったからね)。
それが、そのころには遠い憧れを抱きつつ「自分にはまずムリ」と思っていた音楽の世界で、自分でも驚く(っていうか、呆れる)ほどの粘り強さを発揮することになるとは・・・人生って、わからないものですね。

それではまた。