2018年11月16日金曜日

コテンパン。


どうにもブログを書く気分じゃないな、今日は。
新川です。どうも。

だったら書くなよって話ですけど(笑)。
と言って、他のことをする気にもなれず・・・今日このあと友人のライブを観に行く予定なんですけど、それもキャンセルしようかな(笑)。
というのも、昨夜DVDで観た映画にひどく打ちのめされまして。
何を観たかっていうと、エドワード・ヤン監督の『牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件』(1991)という映画なんですけど・・・映画ファン、とくにシネフィルの方は、ここで「あー、はいはい」と(笑)頷いてくれるんじゃないかと思います。
恥ずかしながら、ぼくは初見で。エドワード・ヤン大好きなんで、彼の代表作であり大傑作と言われていたこの映画がずーっと気になってたんですけど、観るタイミングを逃し続けて。
そもそも長いことVHSでしか観れない作品だったんですよね。去年だったかデジタルリマスター版が上映されたんですけど・・・近年はもうこの手のヘビーな人間ドラマは敬遠するようになってたんで、結局行かなかったんです。
でも先日TSUTAYAに寄ったら、そのデジタルリマスター版のDVDが目に飛び込んできて。うーむ、これはいよいよ覚悟を決めて観るかと(笑)。
評判は知ってたんでね。「観たら打ちのめされるんだろうなぁ、傑作に決まってるんだろうけど、重い気持ちになるんだろうなぁ・・・」とか思いつつ、まぁ、鑑賞したんですけど・・・思った通りのことになりました(笑)。
思春期の少年たちの痛々しい青春を描いた物語ということで、やっぱり相米慎二監督の傑作『台風クラブ』(1985)を強烈に思い出しましたが・・・『台風クラブ』よりもっと残酷でしたねぇ。それに加えて上映時間約4時間ってこともあって、なんかもうベルトルッチの『1900年』(1976)と『台風クラブ』がいっしょになって襲いかかってきたみたいな(笑)。受け止めきれないものを食らったというか。映画それ自体が持つ怪力によって、コテンパンにヤラれた気分です。

・・・だからこういう気持ちになりたくなかったから、避けてたんですよ。この手の映画は(笑)。でも、やはり、どうにも傑作・・・観て良かったチキショーっていう感じで、もうどうしていいのかわかりません(笑)。オススメはしないけど、とにかく観てくださいとしか(笑)言いようがないです。

それではまた。