ちょっぴり風邪気味。
季節の変わり目を感じますねぇ。
新川です。どうも。
・・・こないだまたおかしな夢を見ちゃってさ。
「富士そば」でタヌキうどん食べようと思ったんですよ。その、夢の中でね。
そしたらメニューから消えてるんですよ。券売機に「たぬき そば/うどん」のボタンがないの。
で、店のおじさんに「すいませーん、タヌキってもうやってないんスか?」って訊いたんです。そしたらさっきまでにこやかだったおじさんの顔色がサッと曇って、
「・・・タヌキはもうここにはいない」
って言うんです。そんなはずはないと思ってぼくは抗議しました。
「だって、ついこないだもぼくはここでタヌキうどん食べたんですよ?急にいなくなるなんておかしいじゃありませんか。いったい・・・」
そこまで言いかけると、いきなり背後から二人の大男に両腕をつかまれて、ぼくは店から引きずり出されました。「なんだオマエら、放せー」とか叫びながらジタバタしたんですが、そのまま店の外に停めてあった車の中に押し込められて、どこかへ連れてかれちゃいました。
気がつくと、ぼくは見知らぬ街角に立っていました。どうやら外国みたいです。
あたりをキョロキョロ見回していると、「おうい、新川くん」と言いながら、向こうからなぜか黒田さん(音楽ライター/SPIROのベース)がやってきます。
「あ、黒田さん、ここはどこですか?」と訊くと、
「ここはねぇ、ヘルシンキ」と言います。フィンランドの首都です。びっくり。
「なんかエラい目に遭ったんだって?」と黒田さん。
「いや、そうなんですよ。富士そばでタヌキうどん食おうと思ったら、いきなりラチられて・・・」
と、そこまで言いかけて、ぼくは「おかしい、なぜ黒田さんはぼくがエラい目に遭ったことを知ってるんだ?」と不審に思いました。
このひと、ほんとに黒田さんなのか?よくよく見てみると、黒田さんの頭の上に葉っぱが一枚のっています。
「あ、さては!」と思った次の瞬間、案の定黒田さんはポンッと煙を立てて、ちっこいタヌキに変身。そのままピューッと走っていきました。
「待てー」とタヌキを追っかけるぼく。さながらトムとジェリーのよう。やがてとある店の中にタヌキは逃げ込みました。その店はなんと「富士そば」。まさかヘルシンキに富士そばがあったとは。
店内に入り、券売機を見てみると、そこには求めていた「たぬき そば/うどん」のボタンが光り輝いていました。
さっそく食券を購入し、富士そばヘルシンキ店の「看板娘」(とびきりの北欧美人)に「タヌキうどん、ちょうだいっ!」と手渡すと、看板娘は顔を輝かせて、
「あなたが救世主なのね!」と言いました。
聞くと、フィンランドには古くからの言い伝えがあって、「富士そばヘルシンキ店」でタヌキうどんを食べし者が救世主となり、宇宙に平和と秩序をもたらすのだと言います。それは知らなんだ。
「え~、じゃあ、このタヌキうどん食べたらぼくが救世主になるの?なんか責任重大だなぁ」
そう思って、うやうやしく差し出されたタヌキうどんを食べようかどうしようか迷っていたところ、
目が覚めました。
それではまた。