2019年11月29日金曜日

確認作業。


街角はすでにクリスマスムード全開。はやいなぁ。
新川です。どうも。

先日、久しぶりにHoneydewの水谷さんと食事に行きまして。
タワレコ新宿に今年できたアナログ専門のフロアで待ち合わせたところ、水谷さんが「ちょっとレコード見てっていいですか?」と言うので「どうぞどうぞ」と。
しばらく二人でレコードをゴソゴソ漁りつつ、「〇〇のこのアルバム、いいんですよねぇ。知ってます?」「あ、〇〇いいですよね」「こっちに〇〇のレコードもありますよ」「え、〇〇好きなんですか?」なんて言い合いながら店内を回ったんですが、この時間がなんだか地味に楽しかった(笑)。
やっぱりお互いポップミュージック・ファン(筋金入り。かつ雑食)ならではの楽しさですよね。考えてみたら、ほとんど中身のない会話ですよ。アーティスト名やアルバムのタイトルを次々に挙げていっては、知ってるか好きか尋ね合ってるだけなんですから。会話というより、何かの確認作業に近い(笑)。
でもそんなやりとりが、実際豊かなコミュニケーションになってたりするわけです。ぼくらみたいな人間にとっては。

そういえば以前クララズのライブを観に行ったとき、会場でThe Jailbyrdsさんという女性シンガーソングライターを友人に紹介されて、お話をしてみたら、この方がなかなか手強い部類の映画ファンだったんです。
ひょんなきっかけで映画の話題になったとき、いきなり「テオ・アンゲロプロスって知ってます?」なんて訊かれちゃいまして(笑)。ちょっとびっくりして「知ってますよ!アンゲロプロス、お好きなんですか?」と言ったら、向こうも嬉しそうにされていて。
そっから先はもう、例の確認作業です(笑)。ほぼ、監督か俳優の名前、映画のタイトルの羅列のみで会話が成立しました。いや、楽しいひとときでした(Jailbyrdsさん、またお会いしたいですね)。

でもこの「確認作業」も、年をとるごとにだんだんむつかしくなってきました。
言うまでもなく、ド忘れがヒドくなって(笑)。名前が出てこなくて会話が中断するなんて、もうしょっちゅうです(っていうか、近年はデフォです)。これ、どうにかならないですかね?

それではまた。