宮本浩次さんのアルバム『ROMANCE』を、このところよく聴いています。
新川です。どうも。
去年リリースされて話題になったアルバムですから、ご存知の方も多いでしょう。女性歌手が歌った歌謡曲のクラシック・ナンバーを、エレファントカシマシの宮本浩次さんが歌ったカバー曲集です。
ぼくもこのアルバムのことは知っていましたが、まぁ、正直それほど興味を引かれませんでしたので(笑)、スルーしてました。
ところがこないだTSUTAYAに寄ったら、件のアルバムの収録曲「異邦人」が、たまたま店内でかかってて。
不覚にもハートを鷲掴みにされちゃったんです(笑)。聴いてすぐ「あ、これ宮本さんのカバーだな」と気づいたんですが、とにかくその歌声の素晴らしさに聴き惚れちまいまして。
で、家に帰ってSpotifyでアルバムをチェックしてみたところ、夢中で全曲聴き入ってしまいました。傑作。恐れ入りました。
昔の歌謡曲とリアル・ロッカーの宮本さんの歌声がこんなに合うとは・・・しかも全部女性の歌ってとこがまた良い。あとやっぱり、普段こういうタイプの音楽あんまり聴かないもんですから(昔の歌謡曲も好きなんですけどね)、いろんな意味ですごく新鮮だったんです。
とりわけ「ジョニィへの伝言」が、グッと来ましたねぇ。いや、もともと好きな歌だったんです。とくに歌詞がね。めっちゃ切ない詞なんですよ。それを宮本さんの歌声で改めて聴いてみたら、もうみるみる目に涙がたまってきて・・・歌を聴いて泣いたのは久しぶりでした。やっぱり名曲だなぁ(しみじみ)。
でも、今のひとは「ジョニィへの伝言」では泣けないかもしれない。タイトルからもわかるように、歌詞の世界観が、もうだいぶ古いですからね。
今の歌に「ジョニィ」なかなか出てこないからね(笑)。まずそこ引っかかっちゃうもんね(「ジョニィて!」)。
「伝言」なんて、LINE一発で済んじゃうんだもん。「友だち」に「うまく伝えて」と頼む必要もない・・・まったく、味気ない世の中になっちまったもんだぜ。
それではまた。