そういえば去年の今ごろは、『Street Illusion』の最後の仕上げの追い込みで混沌とした日々を過ごしてましたねぇ。あれからもう1年経つのか。早いなぁ。
新川です。どうも。
で、今は次なるアルバムの試行錯誤で混沌とした日々を過ごしています(笑)。
もうけっこう前の話になっちゃうけど、夏の間に「これは新しいかも」という手応えのある歌が1曲書けまして。それから今に至るまで、その曲のアレンジ作業を延々とやっています(笑)。
いや、それはもうたっぷり時間をかける前提でやり始めたんです。とりあえずその曲をモチーフにいろんなアプローチを試してみようと。
以前にもお話しましたが、何しろ今回は「まったく新しい音楽を作る」というチャレンジングな目標を立てちゃいましたからね。
もっとも、必ずやその目標を達成しようとは思っていません。だいいち厳密な意味で「まったく新しい音楽」なんて、今さら作れっこないですから。
でも、あえてそのような目標を掲げてそこに向かっていこうとしたら、いったいどんな音楽が生まれるんだろう?と。そういう試みをやってるわけです。
ですから結果的には素朴なフォーク・アルバムになるかもしれない(笑)。「逆に」みたいな感じで。それはもうやってみなきゃわかりません。
ただ、これはやっぱり雲をつかむような作業ですよね。自分なりに「これは新しいんじゃないか」と思う音の組み合わせをあれこれ考えるんですけど・・・そういうことずっとやってると、だんだん何が新しいのかよくわかんなくなって(笑)。
たとえばなんか過激なことをやっても、何度もプレイバックしてるうちにそれはもう「普通」に聞こえてきちゃいますよね。当たり前ですけど「新しい」っていう概念は時間の経過とともにその意味を失っていきますから。
・・・じゃあ「新しい音楽」って、どうやって作ったらいいの?と。そんなことを考えてると、もう混沌としてくるわけ(笑)。
でも先ほども言いましたが、決して新しい音楽そのものを作ることが目的じゃありませんからね。その過程でどんなものができるのか?という試みですから、これは。
なので、今後この「混沌」の沼の中から何が出てくるのか、ドキドキしながら見守りたいと思います。
・・・ボブ・ディランが出てきちゃったりして(笑)。で、結果やっぱりフォーク・アルバムを作ることになったりなんかして(ありえない話じゃないよ?)。
それではまた。