先日、二十歳くらいのごくフツーの若い女の子が、ごく自然に「歩きタバコ」をしているのを見かけまして・・・。ま、その行為がNGであることはさておき、なんだか妙に懐かしい気持ちになりました。
新川です。どうも。
もうかれこれ20年以上前になりますけど、若い女性の喫煙が流行った時代があったんですよね(この話は前にもしたような気がしますが、かまわず続けます。トシとると同じ話を繰り返すようになるものです)。
あれはぼくが19歳になった年ですから、1996年か。ぼくは千葉の実家から東京都内にある専門学校に通い始めたんですけど、そのときちょっとビックリしたのが、休み時間になると教室のベランダや中庭で、女の子たちがみーんなタバコを吸ってたことなんです。
それまでぼくが暮らしていた千葉の狭い世界では、タバコを吸う若い女の子といえばヤンキーと相場が決まっていました。ですから「うわ!ヤンキーだらけ!」(笑)。スケバン刑事みたいな学校入っちゃったと思って(笑)。
でもどう見てもヤンキーにもスケバンにも見えない、おとなしそうな女の子までフツーにスパスパやってるので「あ、イマドキの女の子はみんなタバコ吸うのか」と。
それから10年余り、知り合った女性たちのほとんどは喫煙者でした。なんなら吸わない女子のほうがめずらしかったくらい。で、タバコの銘柄はたいていマルボロ・ライトのメンソール。女子の吸うタバコといえば、それが定番でした(あれは何がきっかけでそうなったのかな?)。
でもそんなスモーキング・ガールズも、やっぱり2000年代後半くらいから急速に高まっていった禁煙運動により、いつしか姿を消していきました。ただ個人的には、スモーキング・ガールズの消滅は禁煙運動とはあまり関係なかったように思います。単に喫煙ブームが始まったころに「ガールズ」だった彼女たちも、結婚して子どもを持つような時期に入ったので、それをきっかけにみんなタバコをやめていっただけだったような気がします。
それにしても、今となってはちょっと信じられないですよね。街のいたるところで若い女の子がタバコをスパスパやってる風景が日常だったなんて(あのころはまだ飲食店でも路上でも喫煙OKでしたからねぇ)。
ちなみにぼくは去年になってようやくタバコをやめまして(笑)。そろそろ1年半経ちますけど、もはや完全にニコチンとは縁が切れました。
でもやっぱり未だにタバコの煙は嫌いじゃないですし、それこそ若い女の子の喫煙に眉をひそめることもないですね。それどころか懐かしく見つめてしまった自分がいましたから(笑)。でもさすがに「歩きタバコ」は、もうやめようね。
それではまた。