2025年2月21日金曜日

初の女性市長。


先日ぼくの住む町では、新しい市長さんを決める選挙がありました。市長の交代は、実に20年ぶりとのこと。

新川です。どうも。


今回最有力候補となったAさんとBさんは、どちらも女性。やっぱり今の時代の空気を感じますね(ちなみにこれまでの市長は全員男性)。どっちに投票するか、ぼくはギリギリまでかなり迷いました。何を迷ってたかっていうと、見た目で(笑)。アイドルじゃないんだから真面目にやれって言われそうですけど(笑)。

いや、これまでの活動実績とかPRの内容で判断するなら確実にAさんなんです。でも見た目で判断するなら絶対Bさんなの(笑)。「いい市長さん」に相応しいお顔をなさってるんですよ。

それで言うとAさんのほうはね、なんかちょっと悪そうっていう(笑)。裏で悪いことしてそうな雰囲気もあんのよ。悪どい資金工作とか。あと、ミスをした部下に土下座さしたりとか(笑)。あくまでイメージなんだけど。

それで「どうしよう?」と思って(笑)。やっぱりぼく、物事をエンタメ的な視点で捉える癖がついてるから「見た目のイメージ」を軽視できないんですよ。それこそ映画やドラマのキャスティングでは、それが全てじゃないですか。中身より「そういうひとに見える」ことのほうが大事なわけで。

でも、迷った末、結局はAさんに投票しました。なぜならぼくの町の生活は、映画やドラマじゃないから(笑)。やっぱり現実的な判断材料を決め手とした次第です。

そして結果は、見事Aさん当選。我が町初の女性市長になられました。今後の活躍に期待したいと思います。


それで思い出したんですけど、以前『ボストン市庁舎』(2020)というドキュメンタリー映画を観まして。

最初のトランプ政権下のアメリカで、非常に良心的な(つまり非トランプ的な)市政を行なっていたボストン市の市長や市役所員たちの仕事を追った作品で、監督はドキュメンタリーの巨匠、フレデリック・ワイズマン。上映時間は、なんと4時間半という長編です。

この映画のスゴいところは、ドラマティックな演出一切ナシで「役所の仕事風景」を延々見せられるだけという(それも4時間半)ハードコアなまでに退屈な内容にも関わらず(笑)、意外と見入ってしまうことです。

日本では、嫌味で「お役所仕事」なんて言うくらい、役所の人間ほど誠実さに欠けるイメージがありますよね(笑)。マニュアル通りの仕事しかしない、みたいな。でも「ボストン市庁舎」で働くひとたちは、あくまで誠実で献身的なんです。個人の損得ではなく「ここをいい町にしよう」という思いで様々な問題と向き合い、仕事をしてるのがよくわかるんです。その姿に感心するんですよね。

なので『ボストン市庁舎』は、件のAさんをはじめ役所勤めをしてるひと全員に観てほしい映画です。今度、市役所のウェブサイトを通じて「観てください」っていうメッセージを送ってみようかな(笑)。


それではまた。