2014年4月9日水曜日

魔法。


魔法を信じるかい?
ぼくは、信じる(現実とニコチンにまみれた今年37の中年男でも、信じる)。
良い音楽は、魔法で作られる。そう思う。
心から名曲だと思う1曲を思い浮かべてみてほしい。それが理性と科学の力によって作られたなんて考えられるだろうか。心から名曲だと思うその理由を、万人が納得できるように説明できるだろうか。その曲が心とスピーカーを振動させたとき、なにか特別で不思議な力を感じなかっただろうか。
諸君よ、それが魔法だ(このセリフにはリバーブをかけて、バックにメジャーコードを弾くパイプオルガンの音をつけたい)。
音楽の世界には、紛れもなく魔法が存在する。
そして音楽家は、魔法を操るべく、日々格闘している(その格闘っぷりが「魔法」という言葉の持つロマンティックな響きからは3000キロほどかけ離れた醜態であることがしばしばであるとしても)。