新しいシンセサイザーを購入してしまいました。ローランド社の最近のものです。
久しぶりの高い買い物です。これでいよいよ新作を作らないわけにはいかなくなってしまいました(笑)。
新川です。どうも。
ふと気づいたんですけど、自分も含めて「音楽をやっている人」を指す言葉として「音楽家」という言葉を、最近、使ってるんですよね、ぼく。
なんだかえらそーな言葉なのに、不思議と「ミュージシャン」という言葉を使うより違和感がない。なんでだろ?と、あれこれ思い巡らせたんですけど。
たぶん・・・「ミュージシャン」という言葉には、音楽を「生業」にしている人、というイメージがあるんですよね。「ミュージシャン」イコール「プロのミュージシャン」だと。
実際、「プロ」ではないけれど、長年音楽活動をやって、CDまで出しているくせに「ミュージシャン」と呼ばれることに違和感を唱える人は少なくありません。ぼくやぼくの仲間たちは、ほとんどそう言います。そう呼ばれるに値することをやっているのにも関わらず。
やっぱりそれは、ぼくらが音楽活動で生計を立てているわけではないからだと思うんです。もっと言えば、ぼくらの生活の中心は、音楽とは関係のない日々の労働とか家族との暮らしとかで。音楽活動は空いた時間を使って細く長くやっているだけに過ぎず(笑)。単に好きだからやめらんなくって。
「ミュージシャン」という言葉には・・・必ずしもそういう意味とは限らないのに、やっぱり「職業」の匂いがあって、だからぼくらはそう呼ばれると「いやいや、違います」と(笑)、つい否定してしまうんだと思います。
一方「音楽家」という言葉には「職業」の匂いがあんまりしません。カタい響きなんだけど「ミュージシャン」よりもぼくはずっと「親しい」ような感じがして。
そもそも「音楽家」の「家」っていうのは、その人の生き方とか志向性を指す言葉でしょう?「努力家」とか「好事家」とか(笑)。「倹約家」に「浪費家」(笑)。
「そういう人」を表す言葉としての「家」。職業かどうかに関係なく「音楽をやっている人」という意味で「音楽家」。そう考えると「それはバッハとかベートーベンとかに使う言葉なんじゃないの?」と思って遠ざけてきたはずなのに、急に親しみが湧いてきます。むしろ「ミュージシャン」よりも、ずっとぼくらを表す言葉に近いんではないかと。
・・・ま、「ミュージシャン」を訳したら「音楽家」だから同じなんだけど(笑)。
なんか、そんなことを思いました。「そりゃオマエのイメージだろ」という話でしたね(笑)。いや、まったく。
それではまた。