2015年11月20日金曜日

こうしたほうが面白いよな。


先日ツイッターでもお知らせしましたが、Honeydewの12月2日発売のニューアルバム「Time to Tell」のダイジェスト版を作らせてもらいました(&アルバムの推薦コメントも書かせていただきました。彼らのウェブサイトでチェックできます)。
新川です。どうも。

案の定、新曲の制作に煮詰まっていたもので(笑)、良い気分転換になりました。
「灯放送」が終了して以来の久しぶりの編集作業でしたが、やはりこれは自分に向いているなと(笑)。ゼロから何かを作るのは苦しむことのほうが多いんですけど、既にあるものをいじくるっていうのは、本当に楽しい(笑)。いや、楽しいのわかってて、実はぼくから彼らにお願いしたんです(笑)。ダイジェスト版、作らせてくださいって。
本当はね、「ダイジェスト版」なんていう枠を景気良く破壊したサウンドコラージュ作品を作りたかったんですけど、どうにか自分を抑えて(笑)。
耳にした方に誤解のないよう解説しておくと、出だしの時報の音と「イッツ・ターイム・トゥ」という女性の声と曲間のノイズは、ぼくが勝手に入れたものです(ちなみにあのノイズは「灯放送」で使っていたものと同じです)。そこだけはちょっと抑えきれなかったところで(笑)、つい、余計な演出を施してしまいました。

以前、映画監督の岩井俊二さんがインタビューで仰ってたんですが、監督はいわゆる「原作モノ」の映像化企画にこれまで幾度も失敗なさっているのだそうです。
その理由というのが、脚本のアイデアを練っているうちに、いつも原作を大きく逸脱してしまう・・・ときには、最終的に原作には指一本触れない(笑)ような形にまで発展させてしまい、結果、制作サイドから「困ります」と(笑)。
でも、岩井監督のその感覚はわかります。きっと悪意はないと思うんですよ(笑)。「こうしたほうが面白いよな」っていうほうにどんどん突き進んで行った結果、そうなってしまうってだけだと思うんですよね。
前回のブログの話題にちょっとつながることですが、ぼくは実験精神というかパンク精神というか(笑)は昔から旺盛なんですけど、その発想の根っこには「こうしたほうが面白いよな」があるだけなんです。悪意はないんです(笑)。
ただ、その「こうしたほうが・・・」が、人から見ると「え?」っていう(笑)。
・・・まぁ、認めますけど(笑)。自分でも後になって「・・・どーしてあんなこと思いついたのかな?」ってことは、しばしばですから。
だから、ちょっとブレーキかけたくらいのほうが、ぼくの場合はいいのかな?と思ったりもします。そういう意味で、今回のHoneydewのアルバムダイジェストは程よい仕上がりになったんじゃないかな?いい仕事したんでないかな?と、思ってるんですけど・・・え?そんなことはない?

それではまた。