2015年12月25日金曜日

さよなら、サンタ・クロース。


今日はクリスマス。この一両日、みなさん楽しく過ごされましたでしょうか。
新川です。どうも。

12月になると、好きなクリスマスソングのレコードを25日まで聴いて過ごすのが常だったんですが、今年は次回作の曲作りとその試行錯誤に没頭していたため、すっかりチャンスを逃してしまいました。
クリスマスソングの1曲に、ジャクソン5のバージョンが有名な「ママがサンタにキスをした(「I Saw Mommy Kissing Santa Claus」)」というのがありますよね。
作詞・作曲は、トミー・コーナー。オリジナルは、1952年にジミー・ボイドが吹き込んでいます。いずれも歌っているのは(当時)少年、タイトルの感じからしても、まぁ「みんなのうた」的な子供向けソングとして作られたものでしょうね。
それにしても、この歌って子供に聴かせるにしては「含み」がけっこうギリギリですよね。「サンタさんの正体はお父さんです!」っていう衝撃の事実をほのめかしてるわけでしょう(笑)。
カンの良い子なら気づいちまうんじゃないか?と、この曲を聴くたびに「サンタさんが来てくれる家庭」に暮らすチビッコの心配をしてしまいます。

その昔、ぼくの家にも「サンタさん」は来ていました。今思うと(今やぼくはそのサンタと盆暮れ正月に酒を飲む関係です)、まぁ、ぶっちゃけウチの親父が(笑)そういうことをやっていたというのが、ちょっと意外なんですけど。
「事実を知った日」のことはよく覚えています(笑)。10歳くらいだったと思うんですけど、サンタがねぇ、夜の間にプレゼント置くの忘れたんですよ(笑)。
そのクリスマスの朝、目を覚まして枕元を見てみると、お願いしていたプレゼントがなかったんです。寝ぼけてるんで「・・・ない」とか思っただけで、そのまま二度寝に入ったんですけど(笑)、しばらくすると、浅い眠りの中、布団の上を何者かが歩き、枕元にそっと何かを置く気配が感じられました。そのときにね、目を閉じたまま思ったんです。「・・・お父さん、忘れてたね」って。
実はもう、薄々知ってたんですよ。成長するといろいろ薄々気づくもんです(笑)。だから別にショックじゃなかったです。疑惑が確信に変わったってだけでした。「実はお父さんなんでしょう?」っていうのを知ってるかのような際どい質問を、それ以前から両親にぶつけたりもしてましたし(笑)。
その日を境に「サンタさん」は我が家には来なくなりました。面白いのは、その話をぼくからも父親からも切り出さなかったんですけど、正に暗黙の了解でお互い「もういいよな」と(笑)。
かくして、少年だったぼくはサンタ・クロースと「お別れ」をしたわけです。笑えるような、切ないような・・・大人への階段を一歩上った古い思い出です。
メリー・クリスマス。

それではまた。