2016年1月22日金曜日

ジャ~。


去年の夏、広瀬すずさんの魅力にコテンパンにやられた映画「海街diary」を、DVDでもう一度観直しました。そしてもう一度コテンパンにやられました(笑)。もう動けません。
新川です。どうも。

映画の中で好きなシーン(いっぱいあるんですけど)のひとつが、主人公の四姉妹が家でご飯を食べているところ。座卓を囲んでのやりとりが実に自然で、とても地味なんですが味わい深い描写になっていて、なーんかいいんですよね。
その食事のシーンで、潔癖な長女を演じる綾瀬はるかさんが、茶碗に口をつけてご飯をかきこむ妹たちに「かきこまない」とたしなめるくだりがあるんですが、そう言われてなお、うふふと微笑んだままかきこむのをやめない妹役の広瀬すずがまた愛らしい。で、そうやって食ってる「シラス丼」がまた美味そうで(笑)。

「お行儀悪く」食べるご飯って、美味しいですよね(笑)。かきこむ、すする、手づかみ(笑)で、食う。そうやってワイルドに食ったほうが美味しい食べ物だっていっぱいありますしね。
ぼくの一番好きな「お行儀の悪い」ご飯の食べ方は、定食を食べたときの「シメ」として、メインディッシュに残ったおかずの汁をご飯に「ジャ~」とブッかけてかきこむ!という、もう綾瀬はるかにこっぴどく叱られるのは間違いない所業(笑)。
でも、これが美味しいんですよねぇ。空気読まねぇ店員が「空いたお皿お下げします」とか言っておかずのエキスをたっぷり含んだ汁ヒッタヒタの皿に手をかけようものなら、すかさずライトセーバーでその腕を切り落とすことも辞さない(笑)。
ことにレバニラ炒め、魚の煮付けの残り汁なんかはたまりません。それやりたいがためにご飯の量を調節しながら食いますから(「シメに少しとっとかねぇとな」)。
ギョウザや刺身をつけた小鉢の醤油というのも、またアリです。

思うんですけど、そもそも「マナー」なんて概念が生まれる以前の大昔の人々は、基本「お行儀悪く」メシを食ってたわけでしょう。肉や果実を手づかみで食べ、骨の髄をすすり、レバニラ炒めの残り汁は最後ご飯に「ジャ~」(笑)というのが、自然な食事の在り方だったはずです。
もしかしたら、お行儀悪くご飯を食べるときに感じる美味しさは、太古から受け継がれたDNAがもたらす懐かしい喜びなのかもしれません(大げさかな?)。
とはいえ、美味しさを優先してあんまりお行儀悪くしてると綾瀬さんにたしなめられてしまいますから(笑)ほどほどに。「ジャ~」も状況を見てやりましょうね。

それではまた。