2017年2月24日金曜日

調子をこくヒーロー。


今さらながら、マーベルのアメコミヒーロー実写映画(いわゆる「マーベル・シネマティック・ユニバース」のシリーズ)をコンプリートしてやろうと思い立ち、観てなかった作品をDVDタイムに観まくってます。
新川です。どうも。

今んとこ、このシリーズで一番好きなヒーローは、アイアンマン(笑)。「アイアンマン」三部作は全部面白かったです。
主要キャストはみんなチャーミングですし、テクノロジーの発展と兵器開発という根の深いテーマを、エンターテインメントをブチ壊さない程度に織りまぜているところなんかも、なかなかニクいと思います。
なにより、主演のロバート・ダウニー・Jr演じるトニー・スターク(アイアンマン)のエキセントリックなキャラが最高ですね。とにかくマジメな顔して冗談ばっか言ってるっていう(笑)。あの手の、如何なる絶体絶命の局面においても調子をこくヒーロー(笑)が、ぼくは大好きなんです。
「ダイ・ハード」シリーズの、ジョン・マクレーン刑事。ロジャー・ムーア期までのジェームズ・ボンド。そして忘れちゃいけないルパン三世。
どう考えても「そんな余裕ねーだろ」というときに軽口を叩く(笑)。映画でしかあり得ない「ファンタジー」ですよね。それがたまんないわけです。

たとえば、そんなヒーローと宿敵がクライマックスでいよいよ一騎打ち!となる直前に、必ずと言っていいほど交わされる冗談のやりとり(お約束ですよね)。
銃口を向け合ったまま、「遅かったな」「道路が渋滞でね」なんて、どんだけ余裕あんだと(笑)。これから命がけの死闘を繰り広げようというのに。
あと、その二人が「かつては戦友だった」モノなんかですと、銃撃戦の最中、弾丸を補充してる間に「アフガニスタンを思い出すな」(笑)。
でもって、アフガンの思い出話で旧交を温めつつショットガンをブッ放す・・・これをファンタジーと言わずしてなんと言おうかという話です。

もうひとつ、ぼくが「調子をこくヒーロー」に惹かれる理由は、先週書いたマーク・レイさんの話題でも触れましたが、絶望的な状況を笑い飛ばすという行為に、やっぱり共感するからなんですね。
生きていくための重要な知恵のひとつだと思うんです。「みっともない」とか「痛々しい」という感想を持つひともいるんでしょうけど、ぼくはカッコいいと思います。それができるひとというのは。
ですから、弾丸の飛び交うオフィスや港近くの倉庫内で、二丁拳銃を手に「イッツ・パーティー・タイム」とか言って敵陣に突っ込んでいくなんてほんとアホみたいですけど(笑)、そのヒーローの姿にあんなにテンションが上がるのは、その究極の能天気さに、究極のカッコ良さを感じてるからなんじゃないのかなと、思います。調子こいてこそ、おれのヒーロー(笑)!です。

それではまた。