2017年3月17日金曜日

春のプリファブ祭り。


『シビル・ウォー』、観ました。まぁ、結局楽しんじゃったよね(笑)。
新川です。どうも。

それはさておき。ツイッターにも書きましたが、先頃『プリファブ・スプラウトの音楽 永遠のポップ・ミュージックを求めて』(渡辺亨 著/DU BOOKS)という本が出版されまして。
これまでにも折に触れ語ってきましたが、プリファブ・スプラウトは、ぼくが最も敬愛する、主に80年代に活躍したイギリスのバンドで、その中心人物であるパディ・マクアルーンは、シンガーソングライターとしてとてつもない影響を受けた、ぼくにとってはヒーローのような存在です。そんなわけで、件の本は即効フライングゲットでした(笑)。
実は、少し前にブルー・ペパーズの福田直木さんと、ツイッターで「プリファブはスゴいよね」的なやりとりをちょこっとしてたんですよね。その直後に「プリファブの研究本が出る!」というニュースをキャッチして「なにぃ!」と(笑)。
しかも、さらなる「なにぃ!」が、当のプリファブ・スプラウトが、時を同じくして突然の新曲「America」をYouTubeで発表(!)。これは、すっかりサンタさん化したパディが(笑)同曲をギターで弾き語りしているだけの映像なんですが、これについては、本の著者である渡辺亨さんも驚かれたようです。

かくして、ファンの間ではプリファブ祭りがにわかに盛り上がっているようで、ここはぼくも乗っかっておくかと(笑)。
正直、プリファブ及び80年代ポップスに影響を受けた『Paintings of Lights』の制作を終えてからは、さすがに気持ちが離れていたんです。もう、本当に聴き倒しましたから。その後、ぼくの聴く音楽はヒップホップ中心になってしまい(笑)、当分戻って来れないと思ってたんですけど、これを機に、本を読みながらプリファブのアルバムを聴き返してみました。やっぱり、いいですね(笑)。

本の解説とともに改めて思ったんですけど、パディの書く歌って、1曲に詰め込まれたアイデアの量が本当にスゴいんですよね。「どーやって思いついたんだ?」と言いたくなる、あのファンタスティックなコード進行はもちろん、歌詞のワン・フレーズにも「こんなに豊かな読み解きができるのか!」と、とくに今回の本を読んでつくづく感心・・・というか、ほとんど呆れました(笑)。
同時に、先述の通り、今のぼくの興味はほとんどヒップホップに移行して久しく、プリファブ・スプラウトのような音楽からは遠く離れてしまったと思っていましたが、どっこい「これは繋がっているゾ」と、気がつきました。
パディの豊富なボキャブラリーとそれを操る才能は、言葉や引用を駆使するラッパーやビートメイカーに、なんとなく通じるものがあるような気がするんです。まぁ、強引なこじつけかもしれませんけど(笑)。
でも、本を読んでいて、ぼくはニューヨークの有名なラッパー、ナズの名盤『イルマティック』(1994)の解説を、妙に思い出したんですよねぇ。明らかに全然別モノなんですけど(笑)。ぼくだけかな?・・・ぼくだけでしょうね(笑)。

それではまた。