2017年10月6日金曜日

ファ~ン。


魔のゾーンを脱出(笑)。また1曲、カッコいいトラックが出来ました。
新川です。どうも。

どうやら今回のレコーディング、どの曲も「ほとんど完成だけど、あとひとつだけ何かが足りない」というところで延々行き詰まる・・・それがためにいつまでも完成しない(笑)というのが、お約束のパターンになってきました。
件のトラックも、「あとひとつだけ、アクセントで抽象音を入れたい」ってことで音を探し始めたんですが、これがなかなか見つからなくて・・・。
「抽象音」というのが、またやっかいだったんですね。文字通り抽象的な「何の音だかわからない音」ってことですけど、つまり非常にぼんやりしたイメージしかないわけです。今回で言うとそれは「ファ~ン」みたいな音(笑)だったんですけど、そんなもんカンタンに見つかりっこないんです。とにかくあらゆる音源をがむしゃらに掘るよりほかありません。直感のみをたよりに、「ファ~ン」に近いと思われるものを片っ端から採取、検討、「全然違う!」、再調査・・・この繰り返しです(笑)。

抽象音というのは、とくに打ち込みの音楽をやってると、だいたい偶然出てきた音を採用するパターンが多いんですね。たとえばサンプリングした音をイメージどおりに切り揃えていたら、その「切れっ端」の音のほうがカッコ良くて、「あ、この音、ここのブレイクのキメで使えるな」といった具合に。
ですから、あんまりあとから思いつくようなものじゃないんです。でも、あとから思いついちゃうこともあるわけです(笑)。「切れっ端みたいな音が欲しい。何の音の切れっ端かはわからないが」(笑)。こうなるともう大変です。偶然できたような音を狙って作ろうなんて発想にそもそも無理があるんですから。でも、思いついちゃったからにはどうしてもその音が欲しい。思いついた自分を恨むしかない(笑)。

結果的に今回のブレイクスルーは、電車に乗っていたときに「偶然」起こりました。
「ファ~ン」という警笛の音が聞こえた瞬間、「これだ~!!」(笑)。
帰宅後、早速「効果音」の音源集から「ファ~ン」をサンプリング、多少の加工を施して件のトラックにはめ込んでみたところ、バッチリイメージどおりでした。めでたしめでたしです(あと何回こんなことを繰り返すんだか・・・)。

それではまた。