2018年1月19日金曜日

ラブレターじゃねーか!


そして真夜中のひとり映画鑑賞会は続く。
新川です。どうも。

というわけで、今回も先日DVDで観た映画の話です(「ほかにフレッシュな話題はないのか」と言われちまいそうですが、それについてはこう言わせてもらうほかありません。「ないっ」)。
今日ご紹介するのは、イ・ヒョンスン監督の『イルマーレ』(2000)。韓国の映画です。ここ数年日本ではすっかり人気のジャンルになってますが、時空超えちゃう系のSFが入ってるラブストーリーです。
本国韓国では大ヒットを記録、2006年にはキアヌ・リーブスとサンドラ・ブロック主演でハリウッド版リメイクも作られました。
ぼくは20代のころに一度観て感動した作品なんですが、こないだTSUTAYAに行ったら、たまたま「オススメ」と紹介されていたので、「あ、これ面白いんだよな。もう一回観てみようかな」と。

で、久しぶりに観直したんですが、約15年という時間の経過具合のせいでしょう、ちょっぴり古い(笑)っていうか、懐かしい感じしましたね。はっきり言うと、岩井俊二監督の『Love Letter』(1995)みたいだった(笑)。
フィルムの質感とか、独特の照明とか、美しい風景のロングショットとか、あとムダにスタイリッシュな演出とか(笑)。当時はそれがオシャレで流行ってたんです。
で、まぁ、「ああ、『Love Letter』みたいな映画作りたかったんだろうなぁ、懐かしいなぁ」なんて思いながら観てたんですが・・・。
観ていくうちに、「っていうか、これ『Love Letter』じゃねーか!」と(笑)。
どっちもご覧になった方じゃないとわからないと思いますが・・・まず、届くはずのない手紙が届く、という物語の始まり。そして謎の手紙の送り主の住所を訪ねてみるとそこは・・・というシーン。それからヒロインの仕事場が本を扱う場所で、そこに同僚兼親友がいるという設定。かつての恋人を忘れられないヒロインと、それが決定的な原因でヒロインとの恋がなかなか成就しない男。気を失うヒロイン。父親の死。ヒロインが知ることになる事実。クライマックスで号泣するヒロイン。あるひとがあるものを持ってヒロインを訪ねるラストシーン・・・などなど。

ちょっとビックリするくらい『Love Letter』のパクリ(笑)。ここまでカブッてるのに、初見のときに気づかなかったのが不思議(笑)。きっとそういう声もいっぱいあった映画なんでしょうね。ぼくが気づくの遅かっただけで(笑)。
たぶん、当時はストーリーのあまりの面白さと、ヒロインを演じたチョン・ジヒョンのあまりの可愛さにそこまで頭が働かなかったんだと思います(笑)。
とはいえ、やっぱり素敵な映画でしたよ。たとえ『Love Letter』のパクリだったとしても(笑)。逆にそこがすごい映画かもしれません。これだけパクっといて、それが気にならないくらい面白いんですから(笑)。未見の方、どっちもオススメです。

それではまた。