2018年5月11日金曜日

キャラバン。


体調はすっかり良くなりました。でも無茶な気温差が続く日々なので油断大敵です。みなさんも気をつけて。
新川です。どうも。

先週の大型連休の終わりに一瞬実家に帰ったんですが、ぼくの部屋(今は父が使ってますが)に見慣れないレコードコレクションがあって。
聞くとそれは父方の叔母が若いころに買い集めたもので、今年の初め、叔母の引っ越しを父が手伝いに行った際、預かってきたのだそうです。「処分する前にタダシに鑑定してもらおうと思ってな」とのこと。どれどれ。
レコードの大半は、なぜか洋楽イージーリスニングのコンピレーション(『魅惑のムードミュージック vol.1』みたいなやつ)。あとは加山雄三さんとかザ・ピーナッツとか。
残念ながら「お宝」は見つかりませんでしたが、1枚だけナット・キング・コールのベストアルバムがあって、「これは売れると思うけど、売らないように」と言っておきました(笑)。実家のオーディオで聴いてみたら、やっぱり良かったんです。こういうものは家にあったほうがいい。
個人的には、「カチート」「キサス・キサス・キサス」といった、ナット・キングの歌うラテン・ナンバーが良かった。もちろん「スターダスト」みたいなスウィートなスタンダードも大好物ですが(笑)。
そんなアルバムの中でも異彩を放つ1曲は、やっぱり「キャラバン」。オリジナルはデューク・エリントン。1935年に書かれた有名なジャズ・スタンダードですが、何度聴いても不思議な曲です。
タイトルが示す通り、おそらく中東の砂漠の神秘的なイメージを表現した曲ですが、「スタンダード」にしてはあまりにとっつき悪いメロディー(笑)。でも、そのとっつき悪さがかえってジャズ・ファンを魅了するのかもしれません。
ぼくはジャズ・ファンではないので、この曲はマーティン・デニーのようなエキゾティック・ミュージックとして面白がっています。サー・デュークとトロンボーン奏者のファン・ティゾールが「妄想」で作り上げたインチキ・アラビアン・ミュージックみたいな(笑)。
というわけで「キャラバン」、聴いてみましょう。もちろんナット・キング・コールのヴォーカル・バージョンで。キングがあまりに上手く歌うので、それほど違和感は感じないかもしれませんが、試しに歌ってみてください。歌えません(笑)。


それではまた。