2018年5月18日金曜日

彼女の時計。


先日リリースされたLampのニューアルバム『彼女の時計』、聴きました。
感想は後ほど述べますが、何はともあれ、おめでとうございます。
新川です。どうも。

Lampとしては、これが「独立」後、初のアルバムになるんですよね。ぼくはその経緯をわりと近いとこで見てきたので、なかなか感慨深いものがあります。
もう5年前とかになるのかな?「自分たちのレーベルを作る」という話を、リーダーの染谷さんから初めて聞かされたのは。
ただそのときは、当時彼らが所属していたレコード会社との関係も維持しつつ、みたいな話だったんですよね。でも話を聞いてると、どうも会社とモメてばかりいるようだったので(笑)、ぼくは早くから独立することを薦めてました。ま、他人事だったので、気楽に(笑)。
染谷さんはけっこう迷ってたみたいだけど。独立することと会社に属してること、それぞれのメリットとデメリットの狭間でね(人生の岐路に立ったとき、誰もが経験する悩みですよね)。
でも、結果的に独立して正解だったんじゃないでしょうか。彼らの心中はわかりませんが、少なくともその後の活動で、自力でここまでできるバンドなんだってとこ見せつけた感はありますよね。大したもんだと思います、ほんとに。

で、かくしてリリースされたニューアルバムの感想ですが。
ひとことで言っちゃうと、「切ない・・・」(笑)。いい意味でね。
いや、今までも彼らの音楽はロマンティシズムとしての「切なさ」が大きな魅力でしたけど、その深みが増したように思います。たぶん、年のせい(笑)。
それこそ古いアルバムをめくるときのあの感傷的な気分を、彼らもより切実に体現できる年齢に達したんでしょう。もちろんそんなことを狙ったつもりはなかったかもしれないけれど、ぼくはそこに一番グッと来てしまいました。

それではまた。