ひとまず1曲リライトを終えました。また一歩前進。
新川です。どうも。
一段落したので、先日ようやくスターウォーズを観に・・・行こうとしたんですが、気が変わり(笑)。
Bunkamuraミュージアムで開催中の『永遠のソール・ライター』展を観に行って来ました(正直、スターウォーズよりこっちのほうがずっと観たかったんです)。
ソール・ライターは、1940年代からニューヨークを拠点に活動していた写真家。2013年に89歳でこの世を去りましたが、彼が生涯を通じて撮り続けた写真作品は、晩年になるまで日の目を見ることはありませんでした。
3年前、日本で初めての回顧展が開かれ、これが大きな反響を呼び、たちまち彼の名は、ぼくを含めた多くのひとに知られることになりました。今回の展覧会は、その回顧展の第二弾というわけです。
平日の昼間に行ったんですが、お客さんけっこう入ってました。やっぱり人気なんですね。おかげで、もっとネチネチ鑑賞したかったんだけど(笑)、それができなかったのがちょっぴり残念・・・でも良かったです、すっごく。
実は3年前の回顧展は、ぼく観てないんです。開催が終わったあとに評判を知って、そのソール・ライターなる人物の作品をチェックしてみたんです。もう、すぐ写真集を買いました。「これはスゴい」と。
作品のモチーフは主に「街の風景」なんですが、目を引くのはその画作りの大胆さ、スタイリッシュさです。とにかく、カッコいい・・・作品の多くは半世紀以上も前に撮られたものなのに、そのセンスは40年くらい時代の先を行ってるんです。まったく驚きです。
さらなる驚きは、これほどの才能がなぜこれまで知られていなかったのか?ということに尽きますが、興味深いことにこのソール・ライターさん、そもそも世間の注目を集めることにまったく関心がなかったそうです。
単に、誰にもアピールしなかったんですね、自分の作品を。有能なファッション・フォトグラファーとしてプロのキャリアを築いてはいたものの、「アーティスト」としての彼は、あくまで自分のために、あるいは作品そのもののために、作品を撮り続けていたというわけです。
ただ晩年になって、彼の作品を知る一部のひとたちが「たまりかねて」、この作家の名を後世に残すために動き出し、今日に至ったようですが、ソールさんご自身はずっとマイペースだったみたいですね(笑)。
そんなエピソードも含めて、ぼくはすっかりソール・ライターに魅了されてしまったんです。ぼくがずっと追求してきた「本気の趣味の力」を、まさに極めたアーティストだなと。「趣味のグランドマスター」です(笑)、ぼくにとっては。
そんなソール師匠の世界を堪能できる『永遠のソール・ライター』展は、3月8日まで開催中です。興味を持たれた方は足を運んでみてはいかが?
それではまた。