2020年6月19日金曜日

無観客ライブ。


それにしても、「通常」のライブイベントは、いつ再開できるようになるんでしょうねぇ。すっかり当分無理そうな空気になっちゃいましたけど。
新川です。どうも。

もっとも、ぼくはライブをやりませんし、客として観に行くこともあまりないので、まぁ、とくに困ることはないんですが(笑)。
ただ、仲間はね、困ってますよ。彼らのほとんどは、メインの音楽活動がライブですからね、やっぱり。個人差はあるにせよ、みんなそれぞれフラストレーションは抱えてるようですね。そのことは気がかりです。
だって、ライブイベントの自粛がいよいよ決定的になった4月ごろでしたか(もっと前だっけ?)、みんなすぐさま自宅からライブ配信とか、「うたつなぎ」といった試みをやり出しましたけど、正直、ぼくにはどれも悲痛な映像に見えましたから。
いや、無理もないことです。突然自分たちの活躍の場が奪われたわけでしょう。それもいつ取り戻せるのかわからない。戸惑いや焦りを感じて当然なんです。そういう心持ちが、やっぱりカメラに映ってるんですよ。見えないけど、映ってた。自宅で演奏してる様子そのものは、なかなか新鮮で面白かったんですけど。

最近はやっとこ自宅を抜け出して、ライブハウスを使った「無観客ライブ」を計画するひとたちも出てきたようですが、ともあれ今後のライブ活動については、みなさん絶賛模索中といったところでしょうね。
とりあえず、どっかのわからずやが提示した、間隔を何メートル空けろだの、観客は歌うなだの言うのは論外だと思うけど(笑)。

「無観客ライブ」については、ぼくちょっと思いついたことがあって。
現状、会場にお客を入れないのは、言うまでもなく感染防止のためですが、この際「観客の不在」をコンセプトにしちゃったらどうかと思うんです。
無観客ライブそのものを、新しいアートフォームとして再構築する。「仕方なくお客を入れないでやるライブ」じゃなくて。
その場に観客がいないことで引き出される演者の魅力やパフォーマンスというのもあるはずなんです。で、その様子をカメラがライブで捕らえる・・・あるいは、カメラを通じてしか表現できないライブのあり方をもっと追求していくとかね。物理的に空間を共有することが叶わなくなったぶん。
そういう、逆境を逆手にとった発想で物事を考えていったほうが、この先予想外に面白いものが生まれる可能性があるんじゃないでしょうか。

それではまた。