教授こと世界のサカモトこと坂本龍一さん、亡くなっちゃいましたね。「ああ、とうとう・・・」という感じではありましたが。残念です。ご冥福をお祈りします。
新川です。どうも。
もうずいぶん長いこと闘病生活をされていましたからね。なので、今年の1月に同じくYMOの高橋幸宏さんが亡くなったときほど驚きはしなかったです、正直。不謹慎かもしれないけど、いちファンとしては、もう心の準備ができていたというか。もちろんさみしいことに変わりはありませんが。
以前、90年代に起こった「YMO再評価」でぼくもYMOファンになったって話をしましたけど、何を隠そう、ファンになった当初のぼくの「推し」は教授でした(笑)。坂本さんの音楽性に一番魅力を感じてたんです(もっともその後、よりディープな細野さんの魅力に気づいてからは、ホソノ派に転向しちゃったんですけど・・・)。
やっぱりあの独特のコード感、ハーモニーのセンスに惹かれましたよね。あと、それに伴うシンセサイザーの音色の選び方とか。
実際、コード進行だけで「坂本龍一の音楽」であることをあれほど強烈に認識させるオリジナリティーはスゴいと思います。だから、ぼくも含めて坂本さんの影響を受けたミュージシャンっていっぱいいると思うんだけど、坂本龍一フォロワーとしてシーンに出たひとは誰もいないんですよね。だって坂本龍一のマネをしたら、それはもう坂本龍一になっちゃうから(笑)。
ぼくもCDデビューする前の試行錯誤期には、モロに教授の影響を受けまくった曲も作ってたんですけど、やっぱりそれはひとに聴かせらんなかったですもん。「坂本龍一じゃん」って言われるだけですから(笑)。それくらい、唯一無二の音楽性を確立してたひとなんですよね。
・・・で、その一方で、そんなイメージを台無しにするような格好してコントやったりとかね(笑)。いろんな意味で唯一無二な方でしたね(笑)。もっと長生きしてほしかったなぁ。
というわけで、今回はそんな坂本龍一さんを追悼して、ぼくの好きな教授のナンバーを1曲紹介しようと思います。
たくさんあるのでだいぶ悩みましたが、結局ソロの作品ではなく教授が書いたYMOの曲を選びました。やっぱりぼくは80年代の坂本サウンドが一番好きなので、そのエッセンスがギュッと詰まった1曲といえば、たとえばこれかなぁと。
もう、イントロに出てくるシンセサイザーの響きとコード進行で「坂本龍一じゃん」って言いたくなります(笑)。「坂本龍一じゃん」な1曲です。
> Yellow Magic Orchestra / “Ongaku” (1983)
それではまた。