90年代に一度「70年代リバイバル」ブームがありましたけど・・・なんか最近また来てるんですかね?70年代。
新川です。どうも。
先週TSUTAYAで借りて観た3本の映画『ブラック・フォン』『X』『リコリス・ピザ』は、いずれも昨年公開された作品で、なおかつ1970年代が舞台の物語でした。
そのことには気づかずに選んだ3本だったので、それは偶然だったんです。映画を観ていくうちに「あれ、これも70年代の話だ」となって。
なので「またリバイバル・ブームなのかな?」と。そういえば最近CMなんかでも8ミリで撮ったような70年代フィーリングの映像をときどき目にしますからね。おそらくそのような流れが生まれてはいるのでしょう。
でも、なんか面白いですよね。これまで70年代、80年代、90年代と順繰りにリバイバル・ブームがやってきましたけど、じゃあ今度は2000年代リバイバルが来るかと思いきや、また70年代に戻るっていう(笑)。
もっとも、2000年代リバイバルっていうのは「ない」と思いますけどね。2010年代リバイバルもないんじゃないかな。
前にもこんな話をしましたけど、21世紀のカルチャー・シーンは多様化と細分化によって全体像がつかめないものになっちゃいましたからね。リバイバルがあったとしても、それはごく一部のひとたちが盛り上がるミクロな世界の出来事で、大きなムーブメントにはならないはずです。
たとえば「今再び2000年代ファッションがアツい!」とか言われても、そのアツさ伝わんないもん(笑)。2000年代ファッションのイメージが湧かないから。今とほとんど変わらない気もするし。なんなら今着てる服装のまま20年前にタイムスリップしても、何の違和感もなく周囲に溶け込める自信ありますね(笑)。
それくらい、この20年間少なくとも見た目でハッキリわかるような文化的変化は起きてないってことですよ。だから今後もリバイバル・ブームが繰り返されるとしたら、それはやっぱり目まぐるしく変化し続けた20世紀の文化がメインになるんじゃないですかね。「今こそ落ち着いて見直す」って意味も含めて。
・・・結局、20世紀に作られたものって面白いんですよ。無茶苦茶面白い。あの面白さに21世紀は勝てないと思うんです。「歯が立たない」ってくらい。
いや、新しいものを生み出すことが使命の「作り手」でもあるぼくがそれを言っちゃおしまいなんですけど、やっぱ認めざるを得ない(笑)。もう「面白過ぎるんだよ、20世紀!」と言いたくなります。
それではまた。