2023年7月7日金曜日

特別なごちそう。


うなぎパイをごはんの上にのせて「うな重」と言い張るのは、やはり強引過ぎるでしょうか。

新川です。どうも。


日本料理をよく知らない海外のひとが相手なら、案外それでダマせちゃいそうな気もするんですけど(笑)。

何食わぬ顔で「これがうな重です。日本ではごちそうなんですよ」と言って食べさせたら「オー、サクサクシテ、オイシイデース」(笑)。実際、うなぎパイはうなぎパイで美味しいですから(ごはんと合うかどうかはさておき)。

まぁ、でも、やっぱり本物のうなぎの美味しさにはかないませんよね。って、当たり前ですね(笑)。うなぎ食べたいなぁ。ちょうどそんな時期ですし。

ただ、本当に素朴な感覚ですけど、うなぎって高いよね(笑)。お店で食べるうなぎはもちろんスーパーで売ってるパックのうなぎでも、値段を見るたびに「なんでこんな高いんだろ?」と思っちゃいます。数ある高級料理の中でも、うなぎの価格設定に関しては、ぼくは過剰に高いような気がしてなりません。


そう感じる理由はおそらく、子どものころはうなぎがそれほど好きじゃなかったからだと思います。けっこう独特の味わいですからね。薬味の山椒も含めて。

その上、今思い返すとオドロキなんですけど、我が家の食卓にわりとよく出るメニューだったんですよ、うなぎ。お弁当のおかずに入ってたこともあるし。

ウチはそんなお金持ちじゃなかったはずなんですけど(笑)。でもよくよく考えてみたら、ぼくが子どものころって、80年代のバブルど真ん中だったんですよね。両親は共働きでしたけど、意外と稼いでたってことかもしれない(笑)。

なので、うなぎが「特別なごちそう」だというイメージが、もともとあまりなかったんです。だから未だにうなぎの値段の高さに違和感があるんでしょうね。


でも、そんなぼくも親元を離れて自活を始め、常にお金に困る暮らしをするようになって、ようやく親とうなぎのありがたみがわかりました(笑)。

あれは本当に「特別なごちそう」だったんだと。それ以降はもう、ごくたまにうなぎにありつけるたびに「こんなウマいものはない」と(笑)舌鼓を打っています。まったく調子のいい野郎ですね、ぼくは。


それではまた。