2023年10月6日金曜日

カブッてた。


先日染谷大陽さんがSNSで告知をされていましたが、Lampのニューアルバムが10月10日に配信でリリースされるみたいですね。もうすぐじゃない。あらあら。

新川です。どうも。


以前に染谷さんとメールのやりとりをした際、年末にリリースする予定だって聞いてたんですけど、ちょっと早めたわけですね。いずれにせよ、楽しみです。

それで思い出したんですけど、2020年に染谷さんとウワノソラの角谷博栄さんがプロデュースした、NegiccoのKaedeさんのミニ・アルバム『秋の惑星、ハートはナイトブルー。』を、ぼくはまだ聴いてなかったんです。あのアルバムはLampファン必聴のはずなので、これは新作が出る前に聴いとかなきゃと思って、こないだようやく聴きました。

予想通り、Kaedeさんのというより完全にLampのアルバムでしたね(笑)。音響的な実験やローファイな70’sサウンドへの回帰が印象に残る素敵な小品でしたが、このアプローチが今度出る新作の伏線になっているのか「これはこれ」なのか、興味深いところです。

あと、個人的にちょっと動揺しちゃったんですけど、アルバムの最後の曲(「ハートはナイトブルー」)が街角の環境音で終わるところは、ぼくの『Street Illusion』(2021)とカブッてたんですね(笑)。


『Street Illusion』のエンディングを「街の音」で締めくくるアイデアは、あのアルバムのコンセプトが固まった時点で、もう決まってました。

ただ、当初アルバムの最後の曲は、現状の「Fairy Tale」ではなく、「Breakbeats at Tiffany’s」というインスト・ナンバーになるはずだったんです。タイトルがカッコいいでしょ(笑)。でも結局それはボツにしちゃったんです。曲単体としては悪くないんだけど、どうしてもアルバムに馴染まなくて。

しかも最終的な仕上げの段階でボツにしたから「最後の曲どうしよう?」って、だいぶ困ったんだけど(笑)悩んだ末、アルバム中盤に配置していたものの、まだベストポジションとは言い難い印象のあった「Fairy Tale」を思い切って最後に持ってきたんです。で、もともと「Breakbeats~」の前後に入ってた「街の音」を「Fairy Tale」のほうにくっつけて、今のカタチになったわけ。

そうそう、この話は今までしてませんでしたね。すっかり忘れてましたよ。思いがけずKaedeさんのアルバムを聴いて思い出しました。


それではまた。