2023年11月3日金曜日

弊害。


家で映画を観るときは、未だにTSUTAYAでDVDを借りているぼくですが。

さすがにもう、配信に移行しようかな・・・と悩み中。

新川です。どうも。


いや、何を悩んでるかっていうと、配信でいろんな映画を手軽に観られるようになるのは、映画ファンでもあるぼくにはもちろん大いに魅力なんですけど、そのことがもたらす「弊害」をアレコレ想像してしまって。

たとえば、ぼくは配信で音楽を聴くようになって、そしてそのことにすっかり慣れてしまって以降、良作に出会っても「心を動かされる」ことがめったになくなっちゃったんですよ。もちろん年齢的なこともあるだろうけど、やっぱりそれって、あまりにも手軽にたくさんの良作を次から次へと聴きまくったせいだと思うんですよね。もう感覚がマヒしちゃって。

だから、そういうことが映画でも起こったらヤダなぁと。あるいは、いろんな映画を手軽に観られる環境を手に入れた途端、全然映画観なくなるとかさ(笑)。そういう「蛙化現象」みたいな(笑)展開も大いにありそうだし。


あと映画って、序盤はつまんなくても途中からグイグイ引き込まれて、最後には「傑作!」ってなるパターンも多いじゃないですか。こないだ、まさにそんな映画に出会ったんですよ。『わたしは最悪』(2021)っていうノルウェーの恋愛映画で。

前半、主人公を取り巻くめんどくさい人間関係のドラマが描かれるんですけど、それがぼくにはちょっとツラくて、一瞬「観るのやめようかな」って思っちゃったんです(別にヘビーな内容でもなかったんですけどね)。でもやっぱり、わざわざお店に足を運んで、それなりに時間をかけて選んで借りてきたDVDだから、もう少し粘ろうと思ってそのまま観続けたわけ。そしたら、結果的に大傑作だったんです。本当に観て良かった。

で、思ったんですよ。もしこの映画を、もっと手軽に配信で観ていたとしたら・・・きっと途中で観るのをやめちゃっただろうなって。

だからそういうことも、ぼくが大人しく配信に移行できない(笑)理由のひとつになってますよね。


とはいえ、こないだニュースにもなってましたけど、TSUTAYAのレンタルDVD事業も今や風前の灯で、実際お店に行っても「あの作品もない、この作品もない」という状況ですからねぇ・・・(CDとおんなじ末路ですよ)。どのみち、結局は配信に移行するほかなくなるんでしょうけど。


それではまた。