2023年12月8日金曜日

「ユルい」だけではない。


今週は久々に友人と会う約束があったんですが、直前に風邪を引いてドタキャンしてしまいました。起きてほしくないことがまんまと起きるパターン。

新川です。どうも。


というわけで約束が飛んでしまった日は、鼻にティッシュ突っ込んでベッドでダラダラとYouTubeを観て過ごすことになってしまいました(笑)。

ところでYouTubeを観ていると、いわゆるVlogっていうのがあるじゃないですか。YouTuberさんの「日常のひとコマ」を記録した、ある種の「ユルさ」が魅力のコンテンツですよね。ぼくもそこが好きでよく観るんですけど、最近、決して「ユルい」だけではないVlogの新たな面白さに気づいたんです。


YouTuberさんの多くは一人で動画を作っていて、「出演」と「撮影」を同時にこなしすのは、もはや普通ですよね。ただその場合どうしても撮れる画(え)は限られますから、みなさんいろいろと工夫をしてて、それが必然的に「演出」につながっていくわけです。だから日常の「いつもの自分」を撮影したVlogにも、実はけっこう演出が施されているんですよね。

たとえば、YouTuberさんの朝の日課を記録した「モーニング・ルーティーン」モノ。

出だしは、寝室の扉が開いて中から眠そうな顔をしたYouTuberさんが出てくるところから始まるとしましょう。そこに「ただいま朝の6時です」なんてテロップが入る。で、YouTuberさんはそのまま洗面所に向かって歩いていって、フレームアウト・・・よくありますよね。でも、このシーンを一人で撮ろうと思ったら、ガチのドキュメンタリーとしては撮れないんですよ。

実際の撮影手順としては、まずいったん起床したYouTuberさんは、あらかじめ寝室の扉の前に設置しておいたカメラの電源を入れ、部屋の中から出てくる自分がちゃんと映るよう画角を調整。それから録画ボタンを押し、もう一度寝室に引っ込んで、改めて眠そうな顔をして登場しなきゃいけないはずなんです(笑)。そしてフレームアウトしたあとも洗面所に行くのではなく、戻ってきてカメラを止めて(笑)また次の撮影場所までカメラを運ばなきゃいけない。・・・ちょっと想像すればわかることなんですけどね(笑)。


だから一見「ユルい」Vlogも、それなりに手間をかけて「作り込まれたもの」だったりするわけですよ。

で、そういう動画を頻繁に作っては更新し続けているYouTuberさんは、れっきとした演出家であり、やっぱり気合いの入ったパフォーマーなんですよね。

そのことに気づいてからは、また違う視点でVlogを楽しめるようになりました。

「このカット撮るの、地味に大変だっただろうな」とか・・・まぁ、そんな風に観てほしくはないかもしれませんけど(笑)。


それではまた。