2024年1月12日金曜日

「新しみ」のエッセンス。


この話題はもう何度目かになりますけど、今一度「新しい音楽」とは何か?と、思いを巡らせています。

新川です。どうも。


「まったく新しい音楽を作る」という、わりと大きめの目標を掲げて新作アルバムの制作を開始して、今年で3年。

まだまだ荒削りで未完成な状態ではあるけれど、昨年いちおうひと通りのレコーディングを終えた収録曲を改めて聴き返してみて「・・・さて、これは新しい音楽と言えるのだろうか?」と。

あるいはまた、それらの曲を1曲ずつ「リライト」(手直し)していく中で、当初は「これは新しい。面白い」と思って作ったサウンドに今では違和感を覚えて、アレンジをやり直したりとかしてるわけですよ。そのうちに、だんだんオーソドックスなポップスになってきちゃったりして(笑)。「うーん」みたいな。

もっとも、そうなったらそうなったでオッケーだと思ってたんですけどね。「新しい音楽を作る」というのは、あくまでレコーディングを面白くするためのモチベーションであって、良い作品が出来さえすれば、別に結果にはこだわらないつもりでいましたから。

ただ、リライトの段階に入って「どこまで直してどこまで直さないか」という重要なラインを見極める際に、やっぱり「新しさ」を感じられるかどうか、が有効な判断材料になりそうだと思い始めて。で、またしても件の問題と向き合わざるを得なくなったんです。


今のところハッキリしてるのは、ぼくが求めているのは「これまでなかった」「まだ誰も聴いたことがない」といった意味合いの「新しさ」ではない、ということ。

上手く説明できないんですけど・・・なんていうか、時間や記憶とは無関係に存在する「新しみ」って、あると思うんですよ。それこそ何十年も前のポップスなのに、今聴いても「新しい」と感じさせる音楽が持つ、あの「新しみ」のエッセンス。

そのエッセンスをぼくの作品にも注入したい・・・どうやってやるのかわかりませんけど(笑)。どなたか「やり方を知っている」という方がいましたら、こっそり教えてください。


というわけで今度のアルバム制作も、例によって完成のギリギリまで試行錯誤の日々が続きそうです。


それではまた。