STUTSさんの新しいコラボ曲がまたまた良い。チルなムードのMVも和みます。
新川です。どうも。
とくにこのMVは、若手ラッパーたちに混じって貫禄ある存在感を放つRIP SLYMEのRYO-Zさんがいいですね。なんかその場のノリでMVに出演することになった地元のちょいワル親父みたいにも見える(笑)。っていうか、しばらく姿を目にしてなかった間にRYO-Zってこんな老けたんだと思って、ちょっとビックリしました。
まぁ、日本のヒップホップのひとたちも高齢化が始まってますからねぇ。とはいえ、ブームの初期から活躍してきたスチャダラパーとかライムスター、Zeebraさんとか、だいぶトシはとったけどイメージだけはまだまだ若々しいじゃないですか。長老格のいとうせいこうさんや高木完さんも60代半ばですけど、そこまでジイさんって感じではないし。
でもRYO-Zさんは、ちゃんとオジサンになっちゃったみたいですね(笑)。アタマはすっかり白髪だし、中年特有の脂ぎった太り方してるし。まぁ「年齢相応」ということではあるんだけど(笑)。
でも少し前までは、そんな見てくれの中年親父がカッコよくラップするイメージなんてなかったじゃないですか。だから今はそういう時代になったんだって思うと、なかなか感慨深いものがあります。
考えてみれば、ロック・ミュージシャンの高齢化が始まったときも、そういう感慨を持ったひとはたくさんいたでしょうね。
ロックがまだ「大人に反発する若者たちの音楽」だった時代、まさか学校の校長先生とかと同年代のロック・ミュージシャンがエレキギターをかき鳴らしたり、マイクに向かってシャウトする日が来るなんて誰も想像してなかったわけでしょ。でも今はそれフツーだもんね。シニア世代のロック・ミュージシャンなんて珍しくもない。
だから今度は「校長先生と同年代」の(笑)高齢者がラップしたりDJやったりっていうのがフツーの時代になっていくんですよ。スゴいよなぁ。
それこそアメリカだったら、かつては過激なギャングスタ・ラップで人気を集めたLAあたりのラッパーがすっかりヨボヨボのジイさんになってさ。敬老の日のイベントかなんかで「懐かしのラップ」を披露したりなんてこともあるんでしょうね。
もう杖とかつきながら「ガタガタ言う奴はブッ殺す。マザーファッカー」とか(笑)、「ビッチどもは俺にメロメロ」とか(笑)ラップしてて。で、集まったお年寄りたちは往年の名調子に大盛り上がり。彼の孫たちも「じいじ、カッコいい~」なんて喜んじゃって。なかなか心温まる光景ですよね。
それではまた。