季節は秋。秋と言えば、やっぱり自然科学ドキュメンタリーですよね。
新川です。どうも。
どうですか、この強引な前フリ(笑)。ここんとこ、ドキュメンタリー番組の『ガリレオX(旧・ガリレオチャンネル)』のYouTube版アーカイブで、そんなのばっかずーっと観てます。自然科学って、なんか定期的にハマるんですよね。
こないだは「地衣類(ちいるい)」の特集を観ました。地衣類って、みなさん知ってました?たぶん、ぼくと同じくそんな生物の存在はこれまで知らなかったって方が多いんじゃないでしょうか。でも実は、誰もが日常風景の中でその姿をよく目にしている生物なんです。
たとえば、古いブロック塀の表面に付着してるカビみたいなシミみたいなやつあるじゃないですか。アレです(笑)。アレが地衣類。ずっとただのカビかシミだと思ってたんですけど(笑)、実は4億年くらい前から地球に生息してる菌類と藻類の不思議な共生体なんですって。しかも、外へ出ればどこにでも見つけられるくらい身近な存在でありながら、その生態は未だ謎だらけっていう話で。面白かったです。
あと、番組の中で地衣類の解説をしてくれる国立科学博物館の大村さんっていう先生がまた面白くてね。ものすごい嬉しそうに地衣類の話をするんですよ(笑)。
なんでしょう、世間一般のひとはまず見向きもしないであろうカビだかシミみたいなもんに異常な魅力を感じて、その研究に一生を捧げてるひとなんですよね、きっと。それこそ街なかに自生してる地衣類を拡大鏡で観察しながら「いつまで観てても飽きない。わたし大好きです」とか言うの。ニッコニコの笑顔で(笑)。もう「地衣類サイコ~」みたいな。
・・・もうさ、真の「勝ち組」ってこういうひとのことだよね(笑)。こういう幸せを手にしてるひとには誰も敵いませんよ。お金とか数字とか関係ないんだもん。
なのでそんな大村先生にシンパシーを感じて、ぼくもにわかに地衣類に興味が湧いてきました(笑)。
「チイルイ」って、言葉の響きもいいよね。なんか地井武男さんを思い出す(笑)。地井類。地井武男の仲間みたいな(笑)。
・・・ちなみに地井武男さんと言えば、ぼくの中ではやっぱり『犬神家の一族』(1976)のスケタケ役です。あの連続殺人事件の最初の犠牲者ですよ。等身大の菊人形の頭がスケタケの生首になっててさ、で、それを見つけた石坂浩二さんの金田一が「あれはスケタケくんっ!」って言うの。で、次の瞬間、案の定生首がごろ~んって地面に落っこって、「ひ~~っ!」っていうあの名シーン。あそこは毎回繰り返し観ちゃいますね。
たぶん、件の大村先生もあれほど地衣類をお好きであれば、当然地井武男さんのこともお好きなはずなので(笑)、とすれば当然、スケタケ生首ごろ~んシーンもお好きに違いないとぼくは踏んでます。先生もあそこは毎回繰り返しご覧になってるんじゃないでしょうか。ニッコニコの笑顔で。
それではまた。