2019年11月1日金曜日

元ネタ曲紹介。『Christy』編。


台風も去っておだやかな天気が戻ってくると・・・やっぱり秋はいいですね。秋が一番だよ。
新川です。どうも。

さて前回はサブスク解禁特集という感じで、『sweet hereafter』(2003)の元ネタ曲紹介というのをやりましたが、今回は2ndアルバム『Christy』(2005)の元ネタを明かそうと思います。まぁ、そういかざるを得ない流れかなと(笑)。ちょっと明かすのをためらう曲もあるんですけど・・・。

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アルバム1曲目「恋の終わり」の元ネタ。映画『バッファロー’66』(1998)のサントラより。ヴォーカルと同じメロディーラインをギターでなぞるアイデアは、この曲から拝借しました。ヴィンセント・ギャロを聴いて、ぼくもローファイなエレキギターサウンドで、めいっぱい感傷的なムードを表現してみたくなったんです。


葬列をイメージして書いたインスト曲「パレード」の元ネタ。アイデアが膨らんで最終的には全然別モノになっちゃいましたけど、面影はうっすら残ってると思います。ジム・ジャームッシュ監督の映画『ストレンジャー・ザン・パラダイス』(1984)でおなじみの曲ですが、知らないひとは「な、なんだこの歌は?」と(笑)思うでしょうね。


ぼくの書いた曲の中で最もハードな「ジム少年」の元ネタ。盗作で訴えられてもおかしくないレベルの(笑)キワキワのオマージュ。決定的な違いは、ぼくのほうはクリーンな状態でレコーディングしていたってとこですね(笑)。


「テレフォンコール」の元ネタ。このころはモロにヴェルヴェッツの影響下にありました。本当によく聴いてましたから。オリジナルを目指すっていう発想がないんですよね、ぼくには(笑)。

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さてこの『Christy』なんですが、実は長いこと自己評価は低いアルバムでした。
とても落ち込んでいた時期に苦しみながら作ったりしたもんですから、「暗い思い出のアルバム」になっちゃったんですよね。実際暗いし(笑)。失敗作とまで思ったほどです。
ところが不思議なもので、時を経た今となっては『Christy』が一番のお気に入りなんです、自分のアルバムの中で。きっと歳月が、アルバムにまとわりついていた暗い思い出を洗い流してくれたんでしょうね。このほどサブスク解禁にあたって改めて聴き返してみたところ、「こんないいアルバムだったのか!」と(笑)。
1stや3rdに比べるとあまり人気のない作品ではありますけど、ぼくとしては、これは誰が何と言おうと傑作だと(笑)自負しています。

それではまた。