2021年5月21日金曜日

警鐘の鳴らし方。


「言い方」って、ほんと大事ですよね。

新川です。どうも。


時節柄、ネットを覗くと、相変わらずむやみに人々の不安を煽るような発言をチラホラ目にします。
もっとも発言をしたひとは、「世の中に警鐘を鳴らしている」つもりなのでしょう。そのこと自体に異論はありません。警鐘を鳴らすのは大事なことですから。
ただ、残念ながらそれが不安を煽っているだけに見えてしまうのは、やっぱりそのひとの「言い方」に問題があるんですよね。警戒や注意を促すというより、単なる悪意で相手を怖がらせるような、乱暴で攻撃的な言い方をしてしまってるんです。

まぁ、こっから先は意見が分かれると思いますけど、ぼくはそういう言い方をするひとはヤです(笑)。たとえ言っていることが正しかったとしても、信じられなくなります。「信用できないひとの発言」と受け止めてしまいます。


とはいえ、考えてみたら無理もないことなんですよねぇ・・・だって危険な状況を相手に知らせるとき、感情的なものの言い方をするのは自然なことだもの。
「危ないっ!」って、淡々とした口調で言うひとはあんまりいないでしょう(笑)。やっぱり大きな声を出しますよね。ましてその危険な状況に相手がまったく気づいてないか、まるで無関心な様子だったりしたら、なおさらです。「危ないっつってんだろコノヤロー!」って(笑)なりますよ。苛立ちや怒りの感情が爆発して。

でもそういう言い方をされちゃうと、どうしても言われたほうは素直に受け入れられないですよね。その「警鐘」を。「危ないっつってんだろコノヤロー!」って言ってるそいつのほうが危ない(笑)と思っちゃう。

これは警鐘を鳴らしたひとにしてみたら、エラい心外ですよ。良かれと思って言ってるのに、狂人扱いですからね。で、そうなるとますます怒りが募って、「もうお前らなんか死んじまえ!」みたいなこと言っちゃうわけでしょう。「あ~あ~」みたいなヒドい展開に(笑)。これはねぇ、良くない。良くないよ、これは。


だから警鐘を鳴らすときは、やっぱりその「鳴らし方」に細心の注意を払っといて間違いはないとぼくは思います。苛立ちや怒りにまかせて鳴らしちゃいけません。
そういうときは、鳴らす前にいったんサンドバッグをボコスカ殴ったり蹴ったりして怒りを鎮めておくのがいいかもしれない。


それではまた。