たぬきそばを冷やして食べる「冷やしたぬき」は、わりとポピュラーですけど、きつねうどんを冷やした「冷やしきつね」って、今ひとつ馴染みがないですよね。なぜなんでしょう?
新川です。どうも。
どうですか、この、先週の話題との落差(笑)。いや、先週ちょっとカッコいいこと言ったら、なんか恥ずかしくなっちゃって(やっぱりぼくは音楽以外で「カッコつけ切る」ってことができないんですね)。なので今週はどうでもいいにも程がある話題を持ち出して(しかも季節外れ)、全てを台無しにしてしまおうという魂胆です。
で、「冷やしきつね」の話に戻りますけど(笑)。思うに「冷やしきつね」が大衆性を獲得できない理由があるとすれば、それはやはりメインの具である「冷たい出汁を吸った冷たい油揚げ」に魅力がないせいでしょう。
少なくとも、あまり食欲をそそられる見た目ではないですよね。こう、ペチャンコになっててさ。ヤな例えですけど、なんか濡れ雑巾みたいで(笑)。
やっぱり油揚げは、熱々の出汁を吸ってふっくらしたのをフーフーしながら食べるのが一番美味しい・・・それをわざわざ冷やすことはあるまい、というのが大半の見方なのではないでしょうか。
しかしその一方、油揚げにはまた別のポテンシャルが秘められていることを、ぼくは知ってるんです。
って、そんな威張ることじゃないんだけど(笑)、あの~、加熱処理も何もしてないそのままの油揚げをひとくちサイズに刻んでですね、鰹節、青ネギ、しょうが、白ゴマなんかをまぶして、お醤油をかけて食べると美味しいですよ。
要するに「冷奴」の油揚げバージョンね。ビールのおつまみにいいんです。もちろん本当は油揚げをちょっと焼いたほうが美味しいんだけど、夏場とか、焼くのが面倒なときは、ちょっとパサついたそのままの状態でもけっこうイケます。
だからこの「油揚げ冷奴」と、冷たい讃岐うどんとめんつゆを絡めて食べたりなんかしたら、なかなかイケてる「冷やしきつね」になるんじゃないですかねぇ。
・・・そう思って、昨日実際に作って食べてみました(笑)。とっても美味しかったです。ぜひお試しあれ(冬場に薦めるメニューじゃありませんけど)。
それではまた。