2023年1月20日金曜日

ぼくのドラムの「先生」。


数日前のニュースになりますけど、高橋幸宏さん、亡くなっちゃいましたね・・・。敬愛するミュージシャンの一人でした。ご冥福をお祈りします。

新川です。どうも。


実は訃報の一週間ほど前から、久しぶりにYMOを聴き直していたんです。だからビックリしましたよ。それこそ『パブリック・プレッシャー』(1980)とか聴きながら、「やっぱ幸宏さんのドラム、最っ高だな」なんて思ってたら・・・。


実際、ぼくの一番好きなドラマーなんです。もともとぼくは高校生のときにドラムを始めたのが音楽活動のスタートだったんですけど、ちょうどその時期、日本のカルチャーシーンでYMOの「再評価」が起きてたんですよね。その流れで、ぼくも一世代遅れる形でYMOに夢中になって、それからはもう、幸宏さんがぼくのドラムの「先生」になったんです。だからYMOはもちろん、幸宏さんがドラマーとして参加した大貫妙子さんや矢野顕子さんの曲のドラムパートを聴いて、フレージングを研究したり完コピしたりとかしてたんですよ。あのころはまだ若くて勉強熱心でしたね(笑)。


その後シンガーソングライターとして作品を作り始めたときには、幸宏さんのヴォーカルもしばしばお手本にしてました。声質とか声域が似てたので、歌のキーを決めるときとか、ミックスでヴォーカルの音質をどう処理しようかと考えてるときに、よく幸宏さんのアルバムを参考にしてたんです。

なので思い返してみると、けっこう影響受けてたんですよね。まぁ、歌はともかく、ドラマーとして幸宏さんから受けた影響が、結局ぼくの音楽のどのへんに出てるのか謎ですけど(笑)。何しろぼくの作る音楽は紆余曲折があり過ぎですから(そもそも長いことドラム叩いてないし)。


ちなみに、幸宏さんのドラムのカッコ良さを堪能できるアルバムとしては、個人的に坂本龍一&カクトウギセッションの『サマー・ナーヴス』(1979)をオススメしたいです。当時の坂本龍一さんの周辺にいたイケてるミュージシャンを集めて作られたフュージョン系のアルバムなんですけど、ドラムはもちろん幸宏さんで、全曲名演なんです。というわけで、今日はそのアルバムから1曲紹介して「先生」を追悼しようと思います。作詞作曲とメインヴォーカルは矢野顕子さんです。


> 坂本龍一&カクトウギセッション / “Sleep On My Baby” (1979)


それではまた。