先日、現在公開中の映画『不死身ラヴァーズ』を観に行ってきました。
新川です。どうも。
以前『ちょっと思い出しただけ』(2022)という映画がメチャ切なくて良かったっていう話をしましたけど、それを撮った松居大悟監督の新作だというので「それは観てみたい」と思って。
で、観に行ったんですけど・・・うーん、正直言ってこの作品はちょっぴり期待外れでした(残念)。いや、ファンタジックな青春ラブストーリーという感じで、それなりに楽しくは観れたんですけどね。いいシーンもたくさんあったし、終盤のどんでん返し(「えーっ、そーゆー話だったの?」)も面白かったんですけど。
ただ、作劇的にやや無理があったことと、見上愛さん演じるヒロインのキャラクターに今ひとつノレませんでした(見上さんはとってもチャーミングでしたけど)。
とはいえ、今が旬の若手俳優たちの出ている若者向けの青春映画を久しぶりに劇場で観たので、フレッシュな気分は存分に味わうことができました。それだけでも観に行って良かったです。
何しろぼくのような独身中年(若者との交流もなく、口を開けば昔の話ばかりしている)にとって慢性的に不足しているもの、それは「フレッシュさ」ですから(笑)。
だからこの手の映画って、マーケティング的には二十歳前後くらいの若年層をターゲットにしてると思うんだけど、その一方で「フレッシュさが足りてない」中年層や熟年層にもけっこう需要があるんですよね。それこそ遠い昔に忘れてしまった青春や恋愛のトキメキをもう一度味わいたいってひとたちとかさ。「いいなぁ、若いって」とか思いながらジ~ンとしたいわけよ(笑)。
実際、ぼくは都内の劇場でこの『不死身ラヴァーズ』を観たんですけど、ぼくが行った回のお客さんは、一人で来ている中年の男性がほとんどでした。なんか「仲間」って感じでしたね(笑)。だから「やっぱりみんなフレッシュさ足りてないんだな」と思って。
でも映画が終わってロビーに出たら、次の回のお客さんは打って変わって(いわゆるメイン・ターゲットの)若い女の子たちばっかりになってて(笑)。「なんだ、このギャップ」と思っちゃった。
で、我々孤独なおじさんたちはいきなり場違いな存在になってしまったので、こう、彼女たちと目を合わせないようにしながら(笑)、そそくさと劇場を後にしました。小声で「退避退避」って言いながら。
それではまた。